【高校野球】興南vs市立船橋の反省会

既にご存じかと思われますが、前日(8日)に甲子園球場で行われました、第104回全国高校野球選手権の大会三日目第四試合で、我が沖縄代表の興南高校は千葉県代表の市立船橋に惜しくも6-5で敗れてしまいました。

ブログ主は都合にてリアルタイムでは視聴できず、翌日(9日)のGAORAのディレイ放送(02:15から)を見たのですが、今回はブログ主なりに調子に乗って観戦記をアップします。高校野球好き読者のみなさん、是非ご参照ください。

試合の流れは大雑把にまとめるとこんな感じになります。(興南先行)

・1回表:市立船橋の先発坂本投手がいい。あと球審の外角判定がガバガバ。

・1回裏:興南先発の生盛君はマウンドが合っていないせいか、立ち上がりが良くない。ただし1アウト2,3塁のピンチで、興南が前進守備を仕掛ける強気采配が功を奏し、結果的に無失点で切り抜け。

・2回表:市立船橋ナインは、まだ足が地についてない感じも、1,2塁のピンチを無失点で切り抜ける。

・2回裏:市立船橋の8番坂本君への投球あたりから興南のエース生盛くんが本来の投球に戻った感あり。

・3回表:興南はエラーがらみで1点先制。なお1アウト2,3塁で4番盛島くんが、相手投手のスライダーをうまく拾ってセンター前ヒットを打ち追加点(2-0)。このヒットで相手投手の心が折れてしまい、5番安座間君にもタイムリーを打たれ(3-0)、市立船橋先発の坂本君降板。急遽リリーフに回った左腕の森本(哲星)君からも加点し、この回で5点をゲットも、5点目のタイムリーヒットを放った8番呉屋君が2塁でタッチアウト(これはカメラ映像の角度からは限りなくセーフに見えた)。

・4回表:市立船橋の左腕森本(哲星)君が素晴らしい投球を披露。3者凡退。大城輝斗投手(美里工)そっくりの荒れ球左腕(にしては失投が少ない)のでこれは苦戦するなと…

・4回裏:市立船橋は1アウト2,3塁のチャンスで6番谷藤君がライトへのタイムリーヒットを放って1点返す。この時に興南ディフェンスが前進守備を取っていたのが結果的にタイムリーにつながった件。これが興南にとってこの試合最初のミスで、ここからリズムが徐々に狂ってくる。結局この回はもう1点追加され5-2。

・5回表:興南はヒットとけん制悪送球で1アウト3塁のチャンスをもらうも、ここで加点できなかったのが後々試合の流れに悪影響を与えてしまった件。

・5回裏:市立船橋は1アウト2塁で3番森本(哲太)君がレフト前にタイムリー(5-3)。この時、初めて市立船橋の打線が興南ディフェンスを破ったわけで、テレビからも相手の反撃ムードが高まってくるのをひしひしと感じた件。

・6回表裏はお互いに3者凡退。

・7回表:興南はこのあたりから逃げ切りを意識するようになる。ただし各打者が右方向へ打とうと意識をしているものの、相手投手の変化球をひっかけまくる状態で森本攻略の糸口が見当たらない。

・7回裏:興南は四球とエラーでツーアウト三塁のピンチを招くも、2番石橋君のセンター前に抜けそうなゴロをショート仲程君が好捕して無失点で抑える。

・8回裏:1アウトから四番片野君が生盛君のストレート(外角から内側に流れてくる失投)を捕らえてホームラン(4-5)。ここでエース生盛君の心が折れかけ、その後の3連打で同点にされ(5-5)、興南は逃げ切り失敗。市立船橋は逆転はならずも、興南は8回裏の攻防でベンチも含めてナインの心が完全に折れてしまった。

・9回表裏の攻防はおまけ。生盛君を続投させた時点で負けを確信し、最終的にサヨナラ負け。

いかがでしょうか。ブログ主の主観交じりの観戦記ですが、市立船橋が興南相手に強烈なプレッシャーをかけ続け、最後の最後でひっくり返したという緊張感あふれる試合展開でした。

市立船橋の野球は “いかにして残塁を減らし、効率的に加点するか” に特化しており、スコアリング・ポジションに進んだ際に相手投手に与えるプレッシャーが半端なかったです。この野球であれば県予選のスコアも納得できますし、何よりも生盛君相手に自分たちの野球を貫いたのは凄いの一言です。

興南高校も市立船橋の野球を真っ向から受けて立ったのですが、惜しむらくは公式戦と練習試合の経験が少ないことで、コロナ以前の練習量であれば、相手のプレッシャーをもうちょっとうまく捌けたかなと思われます。

もうひとつ興南の敗因を上げると、球場全体の雰囲気です。甲子園で戦う上での沖縄代表の強みでもある “応援” がコロナ禍の影響でいまいち盛り上がってない感じを受けました。改めて応援の重要性も痛感したブログ主であります。

もちろん負けた興南ナインには何一つ不満はありません。戦力的にはベスト8は固いと見てましたが、この試合でも随所にハイレベルなプレーを見せてましたし、いち野球ファンとして

いいもの見せてもらった

の感謝の一言しかありません。つまり、お互いに死力を尽くして戦ったからこそ、沖縄の高校野球史に残る(であろう)名勝負になったわけであり、それだけに興南ナインは胸を張って沖縄に帰ってきてほしいと思うブログ主であります。(終わり)

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