俺が調子に乗って第100回全国高等学校野球選手権記念沖縄大会の展望を語ってみよう

先日ブログ主は、沖縄セルラースタジアム那覇で開催された第47回招待試合(招待校:明徳義塾)の初日を観戦しました。結果は

第一試合 明徳義塾 6-2 KBC学園未来沖縄

第二試合 興南 2-0 明徳義塾

で、ブログ主お目当ての市川悠太投手(明徳)は第一試合に先発、そして完投しました。この結果を踏まえて、平成30年(2018年)6月23日から開催される県予選大会の展望をブログ主が調子に乗って語りますので、野球好きの皆さん是非ご参照ください。


平成30年3月21日から4月3日まで行われた春季大会(第142回九州地区高等学校野球大会沖縄予選)の優勝校はKBC学園未来沖縄、準優勝が興南で、この両校は決勝まで対戦することはありません。第1シードの未来沖縄に沖縄尚学(春季4位)が、第2シードの興南にコザ高校(春季3位)が割り振りされます。

今年の夏の県予選はハッキリ言って“興南1強”で間違いありません。藤木(3年)、宮城(2年)の両左腕に、2年生捕手の遠矢大雅君の台頭で県内最強のバッテリーを要する鉄壁のディフェンス力と、春の大会で好調だった繋ぎの打線に(春の大会は故障で欠場の)根路銘太希君が復帰したことで投打にスキが見当たりません。気になる点は、現時点で主将の仲村匠平くんの打撃がいまいち振るわないことと、遠矢くんが抜擢されることで當山尚志(3年)、比嘉龍之介(3年)君ら打力ある右打者を両方スタメン起用できなくなることです。本大会では4番に誰を配置するかが注目です。

対抗馬はノーシードですが、個人的には中部商業を挙げます。今年は投打に戦力が充実して全国の強豪とも十分に渡り合える実力があります。具体的には中濱、山城、宮里の140㌔を計測する3年生右腕に、知念侑輝(3年)という県内No1の選手を中心とした重量打線が魅力で、伝統の“脳筋野球”が見事に復活、調子に乗ったら手がつけられない強さがあります。ただしこのチームはやらかし癖も継承していますのでその点が気になるところです。個人的にはこの2チームが全国レベルと見ています。

KBC学園未来沖縄は、春季大会優勝と春の九州大会ベスト4の実績を誇りますが、招待試合を見た限りでは全国レベルのチームに対してはまだまだかなと思わざるを得ませんでした。未来沖縄は九州大会で大活躍したエース宜保翔(3年)君がショートを守り2番手、3番手が登板したため多少失点するのはやむを得ませんが、いまいち調子の上がらない明徳先発市川君に2失点完投を許したあたりが実に気になるところ。全国の舞台で勝ち進むには(たとえ全国レベル投手であっても)4~5点は取ってもらわねばと現地観戦で痛感しました。

あとフィジカル面で興南や中部商業に劣るようにも見受けられます。投打ともにまとまった好チームではあるのですが、これといったセールスポイントにもかけるため、正直なところ評価しにくいチームなのです。夏の本選はおそらく宜保君が投打にフル稼働すると予想されますが、急造投手である彼の調子がいまいちの場合は途中でコケる可能性も否定できない、そんな予感がします。

秋季大会優勝の沖縄尚学は投手陣が振るわないのが気になるところです。特にエースの知念大成君がピリッとしないのが気がかりです。今年の沖尚は負けるときは投手陣が打ち込まれてというパターンが目立ち、池間大智くんという傑出した捕手が宝の持ち腐れになっている感があります。伝統の守備力は健在で、打撃も水谷留佳(2年)君を始めタレントは豊富のため、本選で投手陣が立ち直るかがカギになります。

ほかに注目すべきチームは、第46回沖縄県高等学校野球部対抗競技会で460点超えの結果を出した糸満(465点)、沖縄水産(462点)です。個人的には春の大会でKBC学園未来沖縄に完敗した沖縄水産は(試合内容から見ると)ちょっと厳しい、春季大会初戦で敗退した糸満高校のほうが勝ちあがるのではないかと考えています。この両チームと中部商業がノーシードでどのブロックに配置されるかが今大会の行方を左右することになります。

ほかにも春季3位のコザ、個人的には台風の目と予想している美来工科、春季大会で糸満に完勝した読谷、そして春季8強で興南と大接戦を演じた前原も注目です。最後に夏の県予選のジンクスを一つ紹介します。毎年1月に開催される野球部対抗競技会で400点以上をマークしたチームが必ず甲子園に出場しています(2008年以降チェック済み)。つまり400点以下のチームは夏の県予選で必ず負ける、しかもこのジンクスは去年の美来工科ですら破ることができなかったほど強力で、今年は中部商業とKBC学園未来沖縄が該当します(だから未来沖縄は優勝候補の本命にあげなかったという)。今年こそこのジンクスが破られるかにも注目です。(終わり)


【おまけ】招待試合の第一試合(明徳義塾 6-2 KBC学園未来沖縄)で先発した市川悠太君の投球成績です。

この試合はとにかくストレートの制球が悪かったです。首をかしげなから6回まで投げていた感じで、そのもやもや感がチームに伝染し中盤までは実にしまらない試合展開になっていました。ただしそれでも2失点で完投できたのは変化球でカウントを稼げたことと、1イニングに2失点は許さず、ここぞという場面では押えることができたのが大きかったです。さすがは全国レベルの投手です。ちなみにこの試合の最速は9回表の4番打者宜保くん相手に計測した145㌔でした。

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