追いつかない程度の反撃

今月28日に放送された「真相報道バンキシャ!」での宮本亞門氏の発言がちょっとした物議をかもしています。同番組に出演した亞門氏は同日スポーツデイリー記事によると

“聖火リレーのニュースの後、コメントを求められた亞門氏は「ごめんなさい、炎上覚悟であえて言います」と切り出し、「僕は日本から中止の意思を表明するべきだと思います」” と発言したそうです。

ブログ主は同番組を視聴していないのですが、この発言には不快感しか湧いてきません。その理由は反対意見を述べるタイミングを完全に逸しているからです。

東京オリンピック反対を訴える最高のタイミングは週刊文春のスクープ記事 “ロイター記者、待機期間のパーティー参加でコロナ変異株が感染拡大” が発表された2月です。同スクープに関してブログ主が知る限りでは既存マスコミは全く取り上げず、世間では森発言叩きと東北新報のスキャンダル(文春スクープがきっかけ)一色でした。

このタイミングで東京五輪中止の可能性に言及したのは山口香さんだけでしょう。宮本亞門さんはこのとき何をしていましたか、五輪中止を世間に訴えていましたか。残念ながらブログ主は寡聞にして存じません。

聖火リレーが始まり、もはや開催不可避のタイミングで “反対” を主張する、野球に例えるならばコールド負けを回避するために加点する、いわば追いつかない程度の反撃を試みただけであって、はっきりいって “かっこ悪い” の一言です。演劇界ではこの手の “ズレた間の悪さ” が受けるのかどうかは知りませんが、世間一般の常識とずれがあるのは間違いありません。

奇しくも同日放送のサンデーモーニングでも、コメンテーター全員が五輪開催反対を主張したようですが、この有様では “サイテーモーニング” と陰口をたたかれるのも無理はないと痛感します。既存マスコミの報道責任は

事実をしかるべきタイミングで公表する

に尽きますが、いまさら反対を表明されても単に一部視聴者を喜ばせるだけで、五輪開催には何の影響も及ぼしません。つまり “政権批判のふり” に徹しているわけです。

ブログ主は、今回の宮本亞門さんやサンデーモーニングの案件から、沖縄の若者たちに対して

追いつかない程度の反撃で “自己満足に浸る” ようなみっともない大人になるな

と、声を大にして訴えざるを得ません。(終わり)