俺が調子に乗って第89回選抜高等学校野球大会の出場校を分析するよ~北海道・東北地区

今回から数回にわたって第89回選抜高等学校野球大会(以下センバツ)に出場するチームの分析結果を掲載します。データは高校野球ドットコムに掲載の【選抜出場校徹底分析】を参照に、OPS等の野球指標を加えて、秋季大会において出場校がどのようにして勝ち上がったかを判断しました。先ずは北海道・東北地区の分析からアップします。

北海道・東北地区からは21世紀枠も含めて4校出場します。個人的には①仙台育英②札幌第一③盛岡大附④不来方の力関係と見ています。面白いのが不来方高校で、意外に高い戦力を保持しています。この地区では要注意のチームといえます。


仙台育英学園【宮城】2年ぶり12回目

仙台育英学園【宮城】

攻撃力 打撃に関しては明らかに2015年のチームが上です。今年は中軸が弱いのが気になります。その中で1番の西巻くんが圧巻の成績で、特に出塁率5割はすごいの一言です。意外にも下位打線に強打者を配置していて、2段構えに打順編成になっていることも見逃せません。

投手力 エースの長谷川くんが圧巻の成績。例年の選抜でも上位クラスで、今大会屈指の左腕と言えます。2番手の佐川くんも地味に好成績を挙げていて投手力に関しては問題ないといえます。

総評 優勝するにはクリーンナップの奮起と、意外に多い失策(守備面)の改善が必要。西巻くんと長谷川君は今から見るのが楽しみです。


札幌第一高等学校【北海道】2年連続2回目

札幌第一高等学校【北海道】

攻撃力 1番ショートの宮澤くんがチームを引っ張ります。注目すべきは打点の多さで、下位打線でしぶとくチャンスを作って宮澤君で返す→宮澤くんが出塁するとクリーンナップで加点という理想的な2段編成の打順になっています。チーム全体で四死球が多く、つなぎを意識した打線と看做していいでしょう。こういうチームは強いです。

投手力 充実した打撃力に対して、投手力はやや不安な印象が否めません。エースの富樫くんは計算できますが、2番手の前田くんが不安定です。継投を視野に入れた投手陣にも見えますが、安定感のある右投手がいないのが弱点になっています。

総評 打線に関しては去年のチームより上も、投手力がやや劣るのが気がかりです。失策が12個もやや多く、甲子園で勝ち進むにはディフェンス面の強化が不可欠です。個人的には2勝レベルの戦力を保持していると見ていますので、今大会での躍進を期待したいところです。


盛岡大学附属高等学校【岩手】4年ぶり4回目

盛岡大学附属高等学校【岩手】

攻撃力 1番の植田君の成績がすごいです。出塁率5割強で長打力もあり、しかも15打点を稼ぐまさにスーパー1番バッターです。それに対して他の打者の不振が目立つため、植田くんが封じられたら打線は機能不全に陥ります。この点を改善できるかがカギになります。

投手力 右腕の平松くんと、左腕の三浦くんのバランスの取れた投手陣で、秋季大会は好調の平松くんがメインで東北大会を勝ち進んだ印象があります。注目は完投した投手がいないことで、継投メインで本戦も戦うことが予想されます。両投手ともに成績もよく投手陣に関しては問題なさそうです。

総評 本戦で勝ち進むためには、投手陣はレベルが高いため、打線の奮起が不可欠です。特に3番の比嘉くんと4番の松田くんの活躍に期待したいところです。


県立不来方高等学校【岩手】初出場

県立不来方高等学校

攻撃力 チームOPSが0.64と非常に低いです。この数値は例年のセンバツ出場チームの中でも最低レベルですが、打線の編成を見ると意外に穴が少なく、クリーンナップと下位で効率よく加点しています。チームを引っ張るのが鷹觜(たかのはし)君で出塁率、長打率ともに飛びぬけた成績をマークしています。ほかにも6番吉田くんが10の四死球を選んで9番の舟山くんで返しているのも見逃せません。

投手力 エースで4番の小比類巻くんの先発完投がデフォルトの投手陣になっています。WHIPが1.22と標準レベルで打たせて取るゲームメイクに長けた投手と言えます。ただし彼が序盤でノックアウトされると極めて厳しい戦いを強いられるリスクがあります。

総評 最大の弱点は選手が10人しかいないことで、一人でも調子を落とすとリカバーが難しいです。ただし意外に投打に戦力を整えていますので21世紀枠だからと言って侮ると噛み付いてくるだけの力量はありますので要注意のチームと言っても過言ではありません。(続く)


関連項目

http://www.hb-nippon.com/column/1653-hb-nippon-special2017?page=2

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