県知事選について - その3

昭和43年(1968)11月に行われた第一回行政主席通常選挙を含めて、我が沖縄では14回の民選知事選挙が行われてきました(昭和25年の群島知事選挙は例外とします)。

過去の選挙すべてに通じているわけではありませんが、ブログ主からみて今回の選挙の特徴は “あまりにも静かすぎる” この点に尽きます。とはいえ、やはり大選挙なので予想の斜め上を行く出来事が起こるのは避けられません。

とりわけ、先月30日の玉城デニー候補のビデオ・メッセージ(Twitter)には驚きを禁じ得ませんでした。試みに全文を書き写しましたので読者のみなさん、是非ご参照下さい。

みなさんこんにちは玉城デニーです。

今回の県知事選挙 玉城デニーのために

昼夜を問わず 沖縄県内のみならず

全国からも たくさんの激励

支援を頂いていることに対して

まず心から感謝を申し上げます。

本当にありがとうございます。

新聞や報道などでは

「玉城デニーが先行している」という情報が

出始めています

「三つどもえだから大丈夫ですよ」

「現職だから大丈夫ですよ」

「デニーさん有名だから大丈夫ですよ」という

そういう楽観論と たたかうことが

新たな私たちの取り組みとして

みなさんにしっかり

お伝えしなければならないということを

ぜひお話させてください。

相手陣営は物量をともに

沖縄を潰しにかかってきています。

私を潰してしまえばあとは

政府の言いなりです。

そういう候補者が

今県内で企業を締め付け

団体に圧力をかけて

期日前投票でも「名簿を出しなさい」という

そういう強制行為をしているということも

耳に入ってきています。

私たちは必死です。

このたたかいは

絶対に負けられないたたかいです。

油断をすれば

それだけ相手候補がどんどん

前に出てくるという

そういう構図になります。

台風も近づいていると言われています。

天気一つで期日前投票に

影響が出ることは

みなさんもよくご存じだと思います。

玉城デニーは負けられません。

今の私たちの世代が

しっかりと 戦争をしない

その取り組みを進めなければ

いざ戦場に駆り出されることになったら

それは若いみなさんです。

絶対にそんなことを

させるわけにはいきません。

そういう候補者を

勝たせるわけにもいきません。

玉城デニーも必死で頑張ります。

玉城デニーへの力強い

ご支援を広げてください。

あなたの思いと あなたの声と

あなたの行動が

玉城デニーの勝利につながります。

ぜひよろしくお願いいたします。

ビデオ・メッセージの内容自体はあくまでも支持者向けなので、目新しいものではありません。だがしかし、「相手陣営は物量をともに、沖縄を潰しにかかってきています。」や「いざ戦場に駆り出されることになったら、それは若いみなさんです。絶対にそんなことを、させるわけにはいきません。そういう候補者を勝たせるわけにもいきません。」など、明らかに佐喜眞候補を意識したネガキャンを展開しているのはビックリしました。

玉城デニー候補は現職の沖縄県知事ですから、

格上の候補者としてどっしりと構えておけばいいのです。なぜならネガキャンは格下が格上に仕掛けるのが通例なので、今回のメッセージのごとく相手候補を強く批判して味方陣営を引き締める手法は違和感を覚えざるをえません。

というか、味方陣営の引き締めは候補者本人がではなく、選挙対策本部が行う仕事なのです。ということは(まさかと思いますが)選対本部が十分に機能していないわけで、やはり新里米吉先生の急逝が大きく影響している可能性が否定できません。

事前の調査によると玉城デニー候補先行、佐喜眞候補が追う(ちなみにもうひとりの輩は論外)と報じられてるので、異様なまでの静けさの選挙戦であれば現職が逃げ切ってもおかしくない展開ですが、玉城デニー陣営の(予想以上の)余裕のなさに佐喜眞陣営がどこまでつけ込めるかが勝敗のカギを握るのではと実感したブログ主であります。

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