突っ込まざるを得ない記事 / これだけでは終わらない

今回は前回の記事の続編ですが、結論を先に申し上げるとアメリカ世のすごさを思い知る内容です。ところで我が沖縄県民の悪癖といえば真っ先に思い浮かぶのが “酒気帯び運転のトラブル” で、人口比における摘発件数が全国トップを独走していることで知られています。ところがアメリカ世の時代は飲酒運転のトラブルもレベルが違い過ぎて、現代人からみると絶句せざるを得ないのです。

当時は人口と車両が大幅に増えた影響で、飲酒運転に限らず交通事故が多発し社会の大問題となります。“輪禍” という今ではあまり聞きなれない言葉が新聞紙上を賑わしていますが、そんな中で二日酔いでバスを運転して現行犯逮捕された運転手のけしからん記事が掲載されていました。全文を書き写しましたので読者のみなさん是非ご参照ください。

満員バスを酒気運転

朝のラッシュに / 70人の客乗せて走る

出勤ラッシュに満員バスを酔っぱらい運転した男が、8日午前8時ごろ那覇署に酒気運転現行犯でつかまった。

石川市字石川〇〇〇、銀バス運転手〇〇〇〇(28)で、調べでは酔って那覇市崇元寺から安謝方面へジグザグ運行してくるのを派出所員が発見、バイクで追跡して安謝停留所で逮捕した。

出勤時間で車両や交通量もおおく標識にも接触して走るなど

70余人の客を乗せての “冒険運転”

だったという。ケガ人が出なかったのが不思議だと警官もびっくりしていた。〇〇は

“2日酔いでだめだといったが配車係が無理に就業させた”

といっており、事実なら那覇署交通警ら課では配車係も取り調べ酒気運転ほう助で送検する方針だという。

またこの事件について銀バスではつぎのように語っている。

新垣銀バス営業係長の話 全く寝耳に水のことで驚くと同時に、おさわがせして申しわけない。さっそく実情を調べたところ、

〇〇運転手は8日は午後の勤務番なのに、自分の自動車を勝手に持ち出した

もので、就業を強制したというようなことはない。

このようなことはバスの運転手として断じて許されるべきことではないので、本人には辞職を勧めると同時に、他の運転手にもこのようなことはこんご絶対に起こらないよう厳重に注意したい。(昭和37年38日付琉球新報夕刊3面)

まぁ~どこから突っ込んでいいかわからないバス会社の大不祥事ですが、この事件のすごさはこれだけではなくて、なんと

前回紹介した食中毒事件と同じ紙面に掲載されていたのです。

試しに記事一面をご参照ください。

アメリカ世時代の琉球住民のヤバさに背筋が凍る思いをしたブログ主であります。(終わり)

 

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