一に感情、二に政治利用、三、四が無くて、五にお金

先日とある Facebook 上で「沖縄あるある、一に感情、二に政治利用、三、四が無くて、五にお金」との投稿がありました。沖縄県民の一面を鋭く指摘した内容でブログ主は素直に脱帽した次第ではありますが、23日の地元新聞の記事において、(二に政治利用を実感させる)実に不愉快にな気分になった記事がありましたので紹介します。

この案件は20日あたりから、Twitter 上で話題になっていたのですが、22日の夕方あたりから全国ネットでも放映されるようになりました。それはプロ野球阪神タイガースの元選手で、現在独立リーグルートインBCリーグ石川ミリオンスターズに所属(練習生)する一二三慎太容疑者(25)が婦女暴行の疑いで沖縄県警に身柄を拘束された事件です。

余談ですが、一二三容疑者は沖縄と奇妙な縁があるんですよね。東海大相模高校でバッテリーを組んだのが大城卓三選手(首里中出身)で、センバツで対戦した自由が丘高校(4-2で敗北)にはたしかコーチで赤嶺琢さん(栽弘義さんの長男)がいました。2010年5月22~23日に沖縄県高校野球連盟の招待試合で東海大相模が来沖、沖縄の4チーム(興南、小禄、嘉手納、糸満)と対戦して全勝しています(なおこの試合は見にいくことができませんでしたが、当時の沖縄県の野球関係者から一二三選手が絶賛された記憶があります)。

2010年夏の甲子園ではご存知の通り、決勝で興南高校と対戦して敗北しています。その後沖縄でキャンプを張る阪神タイガースにドラフト2位で指名され、2016年に阪神を自由契約になったあとも沖縄で大事件を起こすという、まぁ強引なこじつけかもしれませんが本当に沖縄とは縁がある人物だと思わざるを得ません。

一二三容疑者が起こしたと疑われている婦女暴行事件は、高校野球ファンのブログ主としては実に残念極まりない出来事ですが、翌日の地元紙を参照したとこと実に気になる点がありましたので、画像をアップします。まずは琉球新報からです(右が1面、左が27面、赤線で囲んだ部分が該当の記事です)

・赤線で囲んだ部分の拡大写真です。

県内女性が元プロ野球選手に暴行された疑いのある事件としては扱いが小さいことに違和感があります。だがしかし、琉球新報は顔写真を掲載しただけマシかもしれません、これが沖縄タイムスになると以下の通りです(右が1面、左が27面、画質悪、赤線で囲んだ部分が該当の記事)。

・赤線で囲んだ部分の拡大写真です。

まさかベタ記事扱いになっているとは予想もしていませんでしたので、正直なところ驚きかつ不快に思わざるを得ませんでした。20165月のシンザト・ケネフ・フランクリン容疑者(当時32)が身柄を拘束された事件に比べても、扱いの差にビックリします。しかも沖縄タイムスは先月27日に名護市で行われた百田尚樹氏の講演において「中国が琉球を乗っ取ったら、阿部さんの娘さんは中国人の慰み者になります」の発言を問題視しているじゃありませんか。実際に県内女性が内地人(ないちゃー、県外出身者)に慰み者にされた(かもしれない)事件は事実上黙殺している、この態度はハッキリいって報道機関として最低だと思います。

県内二紙とも扱いが小さい理由のひとつは、ブログ主が考えるに、「この事件が政治利用できないから」と考えられます。いやそのように断言しても構いません。我が沖縄県において社会的勢力や既存マスコミが在野の事件を政治利用するのは大正9年(1920)以降からですが、現在においては「病硬骨に入る(手に負えない)」の状態で、もはや手の施しようがありません。だから冒頭のタイトルにあるように「沖縄あるある、一に感情、二に政治利用、三、四が無くて、五にお金」と揶揄されても沖縄県民であるブログ主は全く反論できないのです。

いったい何時になったら、在野の事件の政治利用癖(政治利用できないとわかったら黙殺する)を改めることができるのか、ブログ主は極めて悲観的にならざるを得ません。せめて若い世代にこの悪癖を受け継がないよう注意喚起することしかできないのが実に残念です(終わり)。

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