【準決勝】第100回全国高等学校野球選手権記念沖縄大会(興南vs嘉手納)

いま、ブログ主は超速でベスト4の試合の観戦レビューをまとめています。明日開催の決勝の展望は後ほどアップしますので、今回は準決勝第2試合の興南vs嘉手納の試合結果について調子に乗って語ります。


・第2試合のスタメンです。嘉手納は仲地君、興南は藤木君、ともにエースナンバーを背負う3年生が先発です。

・試合開始は13時、ただし猛暑というほどではなく、レフトからライト(あるいはセンターからバックネット方向)に強い風が吹いて意外に涼しさすら感じる中でのゲームになりました。

・5回終了時点です。嘉手納先発の仲地くんが2回に炎上、6回裏からは2番手右腕の親泊くんが登板しました。

・試合終了です。嘉手納高校も粘りましたが、結果は興南高校の貫禄勝ちです。

この試合は2回の表裏の攻防で勝負がほぼ決まりました。興南高校の左腕藤木くんは好調、低めに変化球を集めて嘉手納打者を打ち取る本来の投球(2イニングで打者7人25球)、対する仲地くんは制球が定まらず、2回に大炎上します。ブログ主はベスト8の中部商業vs嘉手納の試合も観戦しましたが、そのときとまったく同じ調子の悪さでカウント稼ぐのに四苦八苦していました。それゆえ1回表裏の攻防で、仲地くんが打たれるのは時間の問題だと判断できました。

しかも仲地くん、コントロール重視でスピードを落としていましたが、それでも制球が不安定。さすがに興南打線が見逃してはくれません、特に1番根路銘君にガツンとやられてしまいます(ちなみに彼は3安打2四球で確か出塁率100パーセント)。仲地くんは5回6失点で降板しますが、5回裏で興南打者が4順目に入っていましたので、彼がいかに調子悪かったかがお分かりかと……。

藤木くんは変化球が低めにきまる平常運転での投球したが、ときおり右打者の外角でカウントが稼げないケースがあり、それゆえに連打を許してしまうシーンがありました。4回と8回の失点は嘉手納の右打者が藤木君が必ず投げてくるインコースのスライダーを狙い打つことによって生れました。だがしかしこの後が続かなかったんですよね、嘉手納の打者の振りは良かったのでもう少し加点できたのではと思いましたが、そこは興南のディフェンスが許してくれませんでした。

第2試合は投手力を含むディフェンスの差が試合結果に反映する結果となりました。前回の記事でも指摘しましたが、ボール先行の投球は野球の神様が許してくれません。糸満の金城(龍)君も興南の藤木君もコントロール、テンポよく丁寧に投球することでチームを勝利に導きました。嘉手納高校の仲地くんは残念な結果におわりましたが、178㌢の体格に最速142㌔をほこる本格派の右腕で素材としては申し分ありません。大学や社会人など上のレベルで頑張ってほしい逸材です。

今日は序盤に打線が爆発し、その後は強固なディフェンスで逃げ切る万全の戦いぶり、まさに優勝候補に相応しい試合内容でした。唯一の不安は今日の試合に関して攻守に精彩を欠いていた主将の仲村匠平くん、あすの決勝は彼の出来が勝敗を左右するのではと予想します。それ以外はブログ主が見た限り、走攻守にこれといった隙が見当たりません。(続く)

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