高校野球観戦レポート(興南vs前原)

本日は予定を変更して急きょコザしんきんスタジアムに高校野球を観戦してきました。その理由は前日に糸満高校が那覇工業にまさかの敗北を喫したため、もしかして波乱が起こるのではと予感したからです。

糸満高校は兼城陽(遊撃手/右左)、川満剛(外野手/右左)という傑出した選手がいて、4番の山城真平君(三塁手/右右)も打撃好調、初戦の首里戦は現地観戦しましたが攻撃面に関して申し分なかったのでベスト8までは順調に勝ち進むものと思っていました。それがあっさり逆転サヨナラ負けを食らうあたり一発勝負のトーナメントの怖さを実感します。

実は興南高校は伝統的になぜか前原高校を苦手にしていて、もしやと思い現地観戦しましたが、結論を先に述べると2-0で興南が辛勝しました。ただし試合は意外にみどころ満載でしたので、ブログ主が調子にのって観戦レポートをまとめてみました。野球好きの読者のみなさん是非ご参照ください。

・本日のコザしんきんスタジアムは気温が29度、風はレフト側に強風が吹いていてこの時点では打撃戦になると予想しました。

・興南高校の先発です。根路銘大希君がスタメンから外れていましたが、これが苦戦の原因になりました。

・5回の裏終了時です。前原高校の中西海斗投手の粘り強い投球が目を引きました。

・試合終了です。興南は10安打を放つもあと一本がでない展開で、初回の2点がなければあぶない試合でした。

きょうの試合は2回以降はまさに「宮城個人軍」の状態で、投げては被安打3奪三振9の完封、打っては3安打の猛打賞と申し分のない活躍でした。ちなみに宮城投手の投球内容をまとめてみました。

一番すごかったのが、3回裏の興南の攻撃、ノーアウト満塁から無得点でいやな流れになりつつある中で4回表にあっさり3者三振(なんと球数11球)にしとめたことです。あまりの無慈悲ぶりに現地でひきつった笑いが出たぐらいです。正直なところレベルが違い過ぎて前原高校が気の毒に思えました。

前原高校の打者はタイミングを早めにとってミートに徹していたためファールで粘るケースが散見されましたが、如何せんパワーが不足していたため宮城君にプレッシャーを与えることができませんでした。4回以降の宮城 – 遠矢のバッテリーは変化球を混ぜた配球に切り替えていましたが、前原の打撃陣は全く対応できなかったです。エースの中西くんが一世一代の投球を見せてくれただけに本当に残念に思いました。

興南打線が振るわなかった理由のひとつは、前原のエース中西くんがランナーを背負ってから甘い球を投げてこなかったことと、根路銘大希がスタメンから外れたことで1,2番が機能しなかったことです。3、4番でチャンスメイクも後続が凡退し、下位打線も粘りに欠けたところがあり次の試合までに修正できるか気になるところです。根路銘くんがスタメンのときは下位打線がしぶとくチャンスをつくり彼で返す得点パターンがありますので、彼の存在の大きさを改めて痛感しました。

以上が今日の試合の観戦レポートです。ブログ主は次の具志川商業との試合は意外に苦戦するのではと予想しています。この試合のあと北谷球場へ移動して具志川商業vs浦添商業の試合を観戦しましたが、具志川商業が投打に浦添商業を圧倒し、11-0のコールドで勝利しました。打線が思いの外繋がっていたので、興南といえども油断できない相手と見て間違いありません。ブログ主は残念ながら都合にて観戦できませんが、番狂わせの可能性ありますので沖縄の高校野球ファンならば是非現地観戦することをお勧めします(終わり)。

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