
6月14日から沖縄セルラースタジアム那覇(以下セルスタ)を中心に絶賛開催の第107回全国高等学校野球選手権沖縄大会(以下夏の沖縄大会)も早いものでベスト8の2試合行われ、ベスト4に進出した2チームが決まりました。
※コザしんきんスタジアムの2試合は継続試合&雨天順延になりました。
本日ブログ主はセルスタの2試合(沖尚vs美来工科、宜野座vsKBC)を現地観戦しましたが、その理由のひとつに宜野座vsKBCが今大会の行方を左右する試合になると考えたからです。そして観戦の結果、沖尚が優勝する確率が高くなったことを確信して球場を後にしました。
今年の夏の県予選は去年に比べて点が取れている印象あります。ただし今日の2試合はロースコアゲーム(沖尚2-0美来工科、宜野座1-0KBC)との厳しい試合になりました。ちなみに沖尚が苦戦した理由の一つに美来工科の2投手(村吉、宮里)の出来が非常によく、彼らの執拗なインコース攻めに沖尚のバッターが苦しんだからです。
とはいっても厳しい試合を末吉投手を中心とした堅守で勝ち切った沖尚の実力は優勝候補ナンバー1にふさわしいと断言できます。
今日の試合で一番印象に残ったのは沖尚の比嘉大登選手のディフェンスです。写真の位置取りから彼が投手の頭上を越えた打球のケアに全集中してることがわかりますが、すなわち「1,2遊間には打球は飛んでこない」との前提の位置取りであり、そして
8回終了時までホントに打球が飛んでこなかったのです。
この事実から、末吉投手のすごさと、沖尚のディフェンス力のレベルの高さを痛感しました。
強いて不安点を挙げると、沖尚は春の大会から一部打線を入れ替えており、その中で新垣瑞稀君の2番がものすごくハマっています。3番の比嘉大登くんとくっつけたのが大ヒットなんですが、その代わりに真喜志拓斗君の5番はやや浮いている感がありました。ただし懸念材料はそれぐらいでしょうか、ブログ主が見た限り走攻守にスキがなく、東浜巨投手がいた2008年を彷彿させる完成度の高いチームに仕上がっています。
ちなみにブログ主は宜野座とKBCの勝者が決勝にいくと事前予想していましたが、今日の試合を見た限り(その予想を)訂正せざるを得ませんでした。その理由は宜野座が初戦(vs本部)をはるかに上回る
脳筋野球
を展開していたからです。確かに投手力はずば抜けてますし、ディフェンスも穴がありませんが、相手バッテリーをかき回せばいいと思っている(点が入るとは言ってない)の野球をKBC相手に貫いたのは驚きましたし、しかもそれで勝っちゃったのはもっとびっくりです。正直なところベスト4以降からは厳しくなると考えています。
対するKBCは唯一の弱点をさらした感がありました。それは明らかな「(沖尚、興南、エナジックと比較した場合の)体力不足」で前日の試合の疲れからか、攻守に精彩を欠いていました。記録に含まれないものも含めてブログ主換算で6エラーではさすがに勝てませんが、それでも0-0の延長戦に持ち込んだあたりにチームの底力が伺えました。ブログ主推しのチームでもあったのでここで負けたのは残念ですが、来期も素晴らしいチームを作ってくれることを期待しています。
最後にコザしんきんの2試合は明日に順延されましたが、どのチームが勝ち進んでも沖尚の優位は揺るがないと確信してます。だがしかし、大城颯斗投手(宜野座3年)のような一世一代のピッチングが披露されるのも夏の県予選ならではであり、球児たちには悔いが残らぬよう全力でプレーしてほしいと思いつつ、今回の記事をまとめた次第であります。(終わり)