
令和5年(2023)8月16日、ブログ主は “【高校野球】頂点が見えてきた【沖尚】“ と題した予祝記事を配信しました。ベスト8で慶応を引き当てたときはガチで優勝を予感しましたが、残念ながら2-7で敗れてしまいました。
そして2年後の今日、第107回全国高等学校野球選手権大会(以下夏の甲子園大会)において、我が沖縄代表の沖縄尚学(以下沖尚)は、準決勝の第二試合において山梨代表の山梨学院相手に5-4で勝利し、初の決勝進出を決めました。
ちなみに準決勝においてブログ主は山梨学院の勝利を予想していました。その理由は3つあり、1つめが末吉投手の疲労、2つめが野手のピークが東洋大姫路との試合で、この後下り坂になること、そして3つめに山梨学院のほうが1試合少ない点であり、それゆえに「今戦ったら負ける」と考えていました。(ブログ主が思うに)今年の沖尚の公式戦で、あからさまに分が悪い相手は今回が初めてだったので、正直なところ「この試合がこのチームの見納めになるのでは」と思ってましたが、沖尚ナインの底力には驚きを禁じえません。
なお、この世代の選手たちは1年秋の公式戦から断続的に現地観戦しているので、彼らの躍進にはブログ主的にも感慨深いものがありますが、それはさておき(ブログ主が見た範囲ではありますが)今大会のトレンドについてまとめてみました。
まず、投手の平均値がとにかく高いです。石垣元気投手(健大高崎)に代表されるようにエースクラスのエグさは相変わらずですが、2番手3番手投手のレベルが明らかに上がっています。我が沖尚も1回戦の金足農業との試合で先発した斎藤遼夢投手(背番号10)に抑えられましたし、準決勝でも急きょ登板の檜垣瑠輝斗投手(背番号11)も素晴らしい投球で沖尚打線を苦しめました。
もちろん沖尚も新垣有絃投手(背番号10)の存在なくして、ここまでの快進撃はありません。
やはり去年優勝した京都国際の影響で、エースクラスが2人いないと甲子園大会は勝ち進めない厳しい現実を突き付けられた感があります。
次に2年生投手の逸材がここまでそろった大会は歴史上はじめてではないでしょうか。3年生投手の出来の良さから4年後のドラフトは大豊作が確実視されていますが、来年は2年生投手たちがドラフト戦線を大いに賑わせてくれるのではと思います。
今大会の甲子園 2年生投手の最速
152 織田翔希 (横浜)
150 菰田陽生 (山梨学院)
147 池田聖摩 (横浜)
146 末吉良丞 (沖縄尚学)
146 木下瑛二 (高川学園)
146 新垣有絃 (沖縄尚学)
145 諸岡杜和 (市立船橋)
145 髙部陸 (聖隷クリストファー)
145 柴田蒼亮 (県岐阜商)歴史的なレベルで2年生が揃う大会
— 青味噌 (@Aomiso97) August 21, 2025
これは余談ですが、名前が読めない高校球児が増えました。もちろんブログ主はガチ県民ですからウチナーノージ(沖縄苗字)は余裕で読めますが(笑)
名字が読めない沖縄尚学
名前が読めない仙台育英#高校野球 #甲子園 pic.twitter.com/XROSXUmUvi— 元Yahoo!ニュースの中の人 (@papicotopino) August 17, 2025
3回戦ではこういう奇跡も起きました。
https://twitter.com/MAZARI_MADS_JPM/status/1956950301342421344
最後に、2年前の記事でも指摘しましたが、沖縄の子は身体能力が高いが試合運びがたんぱく云々はもはや過去のものになった感があります。一例として山梨学院との試合では相手が “神経戦” を仕掛けてきましたが、沖尚のバッテリーは冷静に対処して耐え抜きました。その理由は下記引用のとおり用意周到な準備の結果、相手の揺さぶりにうまく対応できたのです。
令和の沖縄野球は ① 用意周到な準備 ② 選手と監督との信頼度の高さ ③ 試合中の修正・対応力の速さにプラス相手のスキや弱点を徹底的につく “えげつなさ” が特徴で、実際に現場で野球観戦すると、高校球児たちの “進化” には驚くばかりです。
いかがでしょうか。ざっとまとめてみましたが、ここまできたら疲れ云々は置いといて15年ぶりの県勢優勝を是が非でも掴み取ってほしいものです。もちろんブログ主は沖尚の優勝を確信しつつ、この記事をまとめた次第であります(終わり)。
【追記】令和の高校球児と現場たちのすごさに対して、宮古島や石垣島の大人たちは “いったい何をしてるのか” と強烈な突っ込みを入れておきます