
既にご存じの読者もいらっしゃるかと思われますが。今月4日から開催の第107回全国高等学校野球選手権大会において、我が沖縄代表の沖縄尚学(以下沖尚)は、大会2日目の第三試合で、秋田県代表の金足農業と対戦します。
ブログ主は沖尚に関しては、6月の招待試合(vs東洋大姫路)との試合から合わせて計5試合現地観戦しましたので、大まかな実力は把握していますが、金足農業についてはハッキリ言って情報不足です。それゆえに躊躇いはありますが、一球速報やバーチャル高校野球の決勝動画の見逃し配信等の(現時点で確認できた)情報を頼りに、ブログ主なりに金足農業の戦力を分析しました。ぜひご参照ください。
投手力
決勝戦の動画で初めて吉田大輝投手をじっくり見ましたが、見終えた印象は「この投手がいればそりゃー強いわ」って感がありました。一塁側のプレートからベースを左右に上手につかうピッチングで、落ち着いたマウンドさばきが印象的な好投手です。投球テンポの良さとスコアリングポジションにランナーを背負った時のギアの入り方は09年センバツの今村猛投手(清峰)を思い出しましたが、今村投手あるいは兄の吉田輝星投手との違いは、大輝投手は全ての球種が標準的である点です。ストレートの最速は142㌔、甲子園標準レベルの好投手の間違いありませんが、沖尚打線なら捉えることは可能と考えています。
※おそらく沖尚の右打者はインより130㌔後半のストレート、左打者は(右打者よりコントロールがあれる傾向にあるので)真ん中に入ってくるボールを狙ってくると予想します。
守備力
秋田大会決勝の動画をチェックした方ならお分かりでしょうが、1-0の9回2アウトからまずい守備の連発で同点に追いつかれたシーンがどうしても気になります。とはいっても秋田大会で44守備イニングで3失点、しかも2失点のイニングは一つもありませんので、甲子園標準レベルの守備力は保持していると見て間違いありません。
攻撃力
決勝動画を見た限り、沖縄のチームではコザや宜野座と同等レベルの攻撃力に思えます。秋田大会の決勝は佐藤大和投手(鹿角)の出来が良く、なかなか加点できませんでしたが、それでも各打者とも失投はしっかり捉えていました。とはいっても打線の破壊力不足は否めず、事実、秋田大会では1イニングあたりの平均得点が1.85という数値になっていました。つまり1イニングに2点を取る打力がないことを意味しています。
ちなみに沖尚の沖縄大会における平均得点は2.25であり、打力では沖尚のほうに分があります。正直なところ末吉投手(沖尚)に対して金足の打力では極めて厳しい戦いを強いられるのではと思わざるを得ません。
結論
金足農業は県大会を勝ち抜いただけあって、甲子園標準の投手力と守備力を誇りますが、試合予測として一番可能性高いのは5-0か6-1で沖尚の快勝、金足が勝つとすれば先取点をとって1-0で逃げ切る展開です。もちろん吉田投手の実力を考えるとワンチャンあるとは思いますが、秋田大会決勝で佐藤投手にあれほど苦しめられた金足打線が、佐藤投手のストレートよりも速い変化球を投げる末吉投手を攻略するイメージが全く湧いてこないのです。
とはいえ勝負はやってみないと分からないのも事実ですので、試合当日は両チームともベストコンディションで素晴らしい試合を見せてくれることを期待しつつ今回の記事を終えます。