令和07年も残り9日になりましたが、今年の政局は過去に類例を見ないレベルで激変した感があります。中央では自公連立の解消が印象的ですが、我が沖縄においては1月26日投開票の沖縄市長選と、12月20日投開票の南城市長選の結果の違いに愕然とした県民も多いかもしれません。
大雑把に説明すると、両選挙とも保守系候補は自民党の元県議、しかも両者とも幹事長を歴任していますが、沖縄市では大勝(花城大輔氏)、南城市では大敗(座波一氏)を喫してしまいました。これほど対照的な結果も珍しいのですが、市長選に至るまでの経緯を見るに、やはり
政治は義理人情が大切
であることを改めて痛感しました。
ブログ主は宜野湾民なので南城市の内情については詳しくありませんが、それでも外部から見た限り古謝前市長に対する市議会、とくに一部市政与党市議の対応には疑問を抱かざるを得ませんでした。もちろん “そうせざるをえなかった何か” があるから、最終的に古謝氏は 南城市政から”追放” されたのでしょうか、9月26日の4回目の不信任決議が可決された結果、
・古謝氏は5回目の不信任決議の結果 “公人失格” のレッテルを貼られて市長を失職し、
・座波一氏は12月20日投開票の南城市長選に立候補も大敗し、有権者から
裏切り者
の烙印を押される結果になってしまいます。なお、致命的なダメージを負ったのは明らかに座波氏の方です。まさか己がここまで(南城市の)有権者に反感を買っていたとは予想していなかったのかもしれませんが、選挙の結果、彼は一生消えることのない “傷” を負ってしまいました。
そうなった理由はやはり第4回の不信任決議案が可決されたことに尽きます。もちろん、不信任案を提出した市政与党の議員たちは(当人の意識においては)良かれとしてやったことかもしれませんが、結果的に2人の保守政治家を “退場” させてしまいました。まぁ、彼らにも言いたいことはいろいろあるでしょうが、政治の世界では結果責任が厳しく問われます。南城市民ではないブログ主にヤナ口を叩く資格はありませんが、それでも(4回目の)不信任決議案を提出した6人の南城市議たちには、又吉イエス風に
腹を切って〇ね!
と言いたい気持ちになります。
なお、今回の南城市長選挙の惨敗を受けて、来年の沖縄知事選の影響について考えてみましたが、ブログ主は(ネット上での悲観的な意見と違い)楽観的にとらえています。というのも南城市長選は不信任決議が5回も採択されたあまりにも特殊なケースであることと、現時点で自民党県連は落ちるところまで落ちた感があり、
まだ底が見えてないオール沖縄陣営よりはマシ
と見ているからです。おそらく沖縄県知事選は過去に類例を見ないレベルでマイナスとマイナスをぶつけ合う選挙戦になるかと思われますが、そうなると “玉城デニー8年の治政” という絶対王者をぶつけてくるオール沖縄の惨敗が予想できるからです。
少し話がそれましたが、南城市長選挙は「義理人情に欠けた行動は身を亡ぼす」実例をまざまさと見せつけたことだけが収穫だと思いつつ、今回の記事を終えます。
【追記】少し前にアップした記事もご参照ください。今見直すと見通しがだいたいあっています。