閑話 強制アップグレード3

1872年(明治5)から3年後の1875年(明治8)に突如明治政府より無慈悲な通達が琉球王府に突きつけられます。その内容は後日詳しく記載するとして、琉球王府は天地がひっくり返ったような大パニック状態になります。特にダメージを与えた項目は

1.琉球藩王尚泰の上京。

2.清国との進貢関係の清算。

になります。これらの通達はアップグレードの予約ボタンをクリック→スケジュール時間通りにアップグレードが実行されるメッセージが表示された状態です。Windows 7を利用している高齢者のPCユーザーがいきなり通知されたメッセージでパニックになるのと同様に、明治政府からの通達に対して琉球王府の官僚たちが大パニックになったことは容易に想像できます。

その後はお約束の展開で、琉球王府側はあらゆる手を尽くしてアップグレードの阻止あるいはスケジュールの延長を試みます。その過程で交渉役の池宮城親方は過労死してしまい、1872年(明治5)の上京の際に勅書を受け取った正史の宜湾朝保親方は憤死してしまいます。このパターンはPCをあれこれ操作している内に状況が益々悪化するケースそのものです。

だがしかし明治政府はGet Windows 10以上の強引さを持ってアップグレードを強行します。そして琉球王府の抵抗も空しく1879年(明治12)に廃藩置県が断行され、琉球藩が沖縄県に強制アップグレードされてしまいます。しかもGo Back(アップグレードして31日以内なら以前のOSに戻せる機能)をできないようにセットアップするなかなかの鬼畜ぶりを発揮します。

Windows 10へのアップグレードの場合は事前にリカバリーメディアを作成しておけば、いざというときに工場出荷時の状態に戻せます。ただし琉球国の場合は建国当時に戻すためのリカバリーメディアなんて存在しません。アップグレードに失敗していたらどれほどの惨劇になったのは想像もつきません。

今回の記事はWindows 10の強制アップグレード案件が多発していることに触発されて調子に乗って書き上げました。1879年(明治12)の廃藩置県は本当に強制アップグレードそのもので、こんな無茶がよくぞ罷り通ったなと思わざるを得ません。このあたりの事情は後日記事にするとして、いったん閑話は終了します。

 

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