【衆院選備忘録】凍てつくオール無職 – 社民党

(続き)前回の記事から少し時間が経ちましたが、知事選に関する重要なニュースが報じられましたので、今回はその件について言及します。ひとつは今月22日付沖縄タイムス2面の記事で、玉城知事と古謝玄太氏が3月下旬あたりに立候補を正式表明する方向で調整を進めている旨の内容です。

玉城知事に関しては名護市長選と衆院選の結果、「(いますぐ)立候補を表明できる空気ではない(関係者)」との状況なので、少し間をおいての正式表明なのでしょうが、それに水を差すニュースが23日付琉球新報2面の「社民県連 オール沖縄批判 / 次期衆院選、候補者擁立検討」と題した記事で、これがなかなか物騒な内容だったので全文を書き写しました。読者のみなさん、是非ご参照ください。

8日投開票の衆院選で沖縄2区で瑞慶覧長敏氏を擁立した社民党県連有志は22日、那覇市内でタウンミーティングを開き、選挙戦を振り返った。名護市辺野古の新基地建設でまとまる「オール沖縄」勢力の対応を批判。次期衆院選で2区だけでなく、3、4区でも候補擁立を検討する考えをにじませた。

伊波洋一参院議員らが記者会見を開き、選挙直前の瑞慶覧氏擁立について「怨念を感じる。あくまで妨害」などと批判したことについて、謝罪と発言の撤回を求める方針も確認した。山城博治県連顧問は終了後、記者団の取材に応じ、社民有志はオール沖縄の枠組みから「はじかれた」という認識を示す一方、秋の知事選では玉城デニー知事を支援する考えを表明した。中道改革連合について「中道ではなく保守新党だ」とした上で、次期衆院選に向け、8日の衆院選で中道が候補者を擁立した3区や4区で独自候補を擁立する可能性について「大いにある。同じ構図になればまた声を上げる可能性は高い」と強調した。

瑞慶覧氏は「(出馬は)間違いはなかった。有権者には選択肢を与えたと胸を張っていい」とあいさつした。社民党所属で政治活動を続ける考えを示した。離党した新垣邦男前衆院議員について、山城顧問は「離党しないで社民で出れば当選したし、混乱もなかった」と指摘。衆院選で新垣氏を支援した当時社民所属議員について「明確な反党行為」と批判した。

党全国連合(本部)の服部良一幹事長も参加。「憲法9条を変えようとし、沖縄を戦場にするような安保法制を合憲という政党をオール沖縄が応援してどうするのか」と批判。立候補した瑞慶覧氏には「非常に感謝を申し上げたい」と語った。(明真南斗)

ブログ主は沖縄2区におけるオール沖縄の分裂については「社民党の主張が筋が通っている」と考えてますが、だがしかし社民党は結果を出すことができませんでした。しかも共倒れとの最悪の結末でしたので、ここは両者おとなしく一歩引いて知事選に向かって…と思いきや、さすが政治センスゼロで空気の読めない社民党らしく、予想の斜め上を行く対応には驚きを禁じ得ませんでした。

同日の沖縄タイムスの記事もチェックしたのですが、社民党の総括は3行目でまとめると

① 正論で相手を殴りつける(服部良一氏の発言など)。

② 被害者ポジションを確保し、その上で相手に謝罪を求める(伊波洋一氏に対する謝罪と発言撤回)。

③ さらに無理難題をつきつけて脅しをかける(2区以外でも候補者を擁立する可能性)。

となり、これって(ブログ主も何度か経験した)典型的な悪質クレーマーの発想なんですよね。ハッキリいって

辺野古新基地反対運動においては自分たちが正義だから、オール沖縄主導でまとまる気はない

と宣言しているのに等しく、しかも反対運動では玉城知事よりも “格上” の山城博治さんが会見でぶちまけてましたので、どうしようもないんです。

ブログ主が思うに、秋の知事選において玉城知事サイドは “オール沖縄2.0” あるいは “玉城県政3.0” のアップデートバージョンを構想中かもしれませんが、ここにきて社民党の存在が最大のガンになっているのです。ブログ主ならクレーマーを抱えるリスクを鑑みて、速攻で社民党を切り捨てますが、オール沖縄側はそういうわけにもいかず、しかも短期間で調整不可レベルの溝が生じている以上、このままいけば

① 玉城知事が3選出馬を断念し、オール沖縄は空中分解

② 仮に(デニー氏が)出馬しても(知事選&那覇市長選で)オール沖縄陣営はゼロ打ち大敗する

の最悪の展開が否定できません。

オール沖縄が誕生しての初の大型選挙(2014知事選&衆院選)の華々しさからは想像もつかない凋落ぶりに、ブログ主は昭和がまた一つ終わる瞬間を目の当たりにしているんだなと痛感して今回の記事を終えます。