俺が調子に乗って沖縄の高校野球の歴史を語るシリーズ 第98回全国高等学校野球選手権沖縄大会について その4

第二試合 美里工 vs 小禄

事前に予想したとおりのグダグダの泥仕合展開も、最後は効果的に加点し続けた美里工が勝利しました。美里工は打線が好調で、長打ありスクイズありの多彩な攻めで小禄の投手陣から7得点します。とにかく左打者が多く、各打者の振りが鋭くて上位下位満遍なくチャンスメークして効率的に加点したのが印象的です。

課題はやはりディフェンスです。エースの辺土名くんがあまりピリっとしない投球で、内野も3エラーで3回裏に4失点してしまいます。それでも勝利したのは辺土名くんがなんとか踏ん張ったのが要因です。ストレートが高めに浮きまくりもコースに決まるケースもあり最後はヘロヘロも何とか投げきった印象です。ただし球威にも欠けていますし、今日のような制球が安定しない投球では嘉手納高校相手では厳しい戦いを強いられると思わざるを得ません。

小禄の敗因は追加点を奪えなかったことです。5回裏から8回裏まで得点チャンスがあったのですが、何故か野手の正面に打球が飛んでいく不運が続きました。特に6回裏の1アウト1,3塁で9番投手に変えて代打を送ったのですが、その代打くんが初球攻撃でいい当たりのライナーを放ちます。ただしセカンド正面に打球が飛んでゲッツーになってしまったのが痛かったです。

もう一つの敗因は体力の差です。後半戦は美里工が加点して徐々にリードを広げていくのですが、小禄ナインの体力が序々に削れていったのが分かりました。最終回は明らかなスタミナ切れで致命的な失点を許してしまいます。その点美里工のナインはさすがで、最後までスタミナが落ちなかったですね。

明日の決勝は現時点で沖縄県の高校野球における最高のディフェンスチーム(嘉手納)と最高のオフェンスチーム(美里工)との対決になりました。嘉手納のディフェンス力と美里工の多彩な攻撃力は甲子園でも通用するレベルで、両チームが合体すれば一番の理想的ですが(笑)…ブログ主は嘉手納の勝利を予想します。実力が拮抗している場合は投手力の良いことと、弱点の少ないチームの勝利を予想するのがセオリーですが、両チームに力の差はありません。明日も今日のようなすばらしい試合を見せてくれることを期待します

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