俺が調子に乗って沖縄市長選について語ってみよう(1)

既にご存じかと思われますが、今月26日投開票の第14回沖縄市長選挙において、自民・公明が推薦する花城大輔氏が、共産・立民・社民・社大推薦の仲村未央氏に大差をつけて初当選しました。

ブログ主は宜野湾民なので、もちろん部外者ではありますが、今回の沖縄市長選挙は特別な関心をもっていました。というのも桑江朝千夫という誰もが認める大政治家の急逝に伴う選挙、しかも自民党幹事長と立憲民主党の代表の一騎打ちなので、注目しないわけにはいきません。

ただし12月後半以降の公開情報を都度チェックするうちに、「花城候補がどう勝つのか」に興味が切り替わっていきました。試しにブログ主がつぶやいたXをご参照ください。

この「決意」とは「何が何でも市長になる」という意味で、ブログ主が見たかぎり仲村候補は公約などをチェックした限り「市長になりたい」という意欲が希薄に思えたのです。それに対して花城候補は何がなんでも市長にならないといけない事情があったのです。その証拠に、令和06年12月27日の「沖縄市長選挙 出馬表明記者会見」の文字起こし全文を公開しますのでご参照ください。

みなさま、こんなにも多数お集りいただきありがとうございます。

花城ダイスケです。

先ほどから、隣にいる小渡良太郎選考委員長からの説明のとおり、

私は市長の急逝の報を聞いて小渡良太郎議員、高橋真議員と一緒にスムーズに桑江朝千夫の志を引継げる

そんな候補者を選ぼうということで水面下で動いていました。

私は今、今現在も、自民党沖縄県連の幹事長であります。

この幹事長という職は、政治人生だけはなくて、

私が生まれて、今まで、一番大きな重責をいただいた役職です。

ですから私は、この沖縄第三選挙区というくくりのなかでも、

島尻安伊子代議士がいて、桑江市長がいて、そして県会議員がいて、沖縄市議の皆さんがいて、

このバランスのなかで仕事ができることを、最大の沖縄市への恩返しになると思い、

今日までやってきました。

そしてこれからも、県会議員として、幹事長として、頑張っていこうと思っていた矢先に、

選考委員会が始まるその日に、

桑江市長が生前入院中に、書き留めていたノートの存在を知ることになります。

そこには、私の名前が書かれていたということ、

そして、選考委員会でこのノートの存在を知った市長にふさわしいといえるそんな方々が

手を挙げなかったこと、このことを踏まえて、大変悩みました。

大変悩みましたけど、

私が二十代のときに出会った桑江市長、

模合にも入れていただいて、政治も教えていただいて、

食べ物へのこだわり、ファッションへのこだわり、

政策へのこだわり、教えていただいて、

その方から、次はダイスケと言われたことに対して、

私は他の選択肢を持っていませんでした。

たくさんの人に、迷惑をかけると思います。

しかしながら、この沖縄市を10年間で見事に生まれ変わらせた、

桑江市長の想いをしっかりと受け止めて、

桑江市長に少しでも追いつけるように、努力をさせていただいて、

この選挙、必ず、勝利させていただきたいと思っております。

桑江市長は、聞くところによりますと、あと6年やりたかったと、伺っております。

あと6年で、桑江市長がやりたかったことは何なのか、

あと6年後の、この沖縄市のかたちが、どういったものなのか、

その辺をイメージしながら、選挙戦を戦ってまいります。

桑江市長がやってきたことは、沖縄アリーナや、FIBAワールドカップや、

東部海浜開発だけではありません。

ソフトの問題も、女性や子どもの問題も、

積極的に、取り扱ってきた市長であります。

その大きな市長に、追いつくために、

1月26日の選挙まで、必死で戦ってまいる所存であります。

皆様どうぞ、よろしくお願いします。

ありがとうございました。

太字部分は説明不要かと思われますが、大雑把にまとめると、若い時分から世話になっているシージャ(先輩に)

次はヤーヤサ(次はお前)

と言われたら、ウチナーンチュならどう反応するのか、答えは一つです。

ヤッチーの頼み事ヤシェー(先輩の頼みごとだからさー)

とのノリで引き受けるしかありません。そして、このことが有権者に強く刺さったと確信しています。その傍証としてブログ主が見たところ、花城陣営の運動員たちから「桑江市長の顔に泥をぬってはいけない、花城さんに恥をかかせてはいけない」との悲壮感を強く感じたのです。

もちろん、今回の沖縄市長選は桑江市政10年の成果を沖縄市民が高く評価した証です。そして花城陣営の選対が極めて優秀だった結果でもありますが、ブログ主は政治の世界における

義理人情の大切さ

を改めて実感した次第であります。それらを踏まえて次回は仲村陣営の “敗因” についてブログ主なりに言及します。(続く)