既にご存じの読者もいらっしゃるかと思われますが、今月2日に社会民主党(以下社民党)副党首の新垣邦男衆院議員が記者会見を行い、社民党からの離党を表明しました。
この案件は社民党支持者のみならず、沖縄2区民のブログ主にとっても大ニュースだったので、ここ数日の報道とネット上での反応をできる限りチェックした上で、ブログ主なりの所感をまとめてみました。
まず気になったのが、新垣衆院議員と社民党県連との “軋轢” が表面化した件です。それは新垣氏が党中央に強く訴えてきた党勢拡張案、具体的には福島瑞穂党首の衆院くら替えの件を、社民党県連として「拒否」した案件です。社民党の公式談話によると、
10月13日に沖縄県連で新垣議員の党首は衆議院選挙に転ずるべきだということも含んだ意見書案は、現実性がないとして沖縄県連の意見書として提出することは否決された。
とあり、この時のやりとりが今月2日の離党表明の “決定打” になったことは間違いありません。というのも副党首かつ衆院議員でありながら、党中央はおろか県内にも味方がいない現状では、はっきり言って党に残る意味がないからです。
そして何より印象的だったのが、新垣議員の離党表明に対する社民党の反応です。今回の記者会見は(党に対して)事前告知なしで行われており、結果として社民党のイメージを著しく低下させてしまいました。新垣議員側は正式な手続きを経ずに離党を勝手に表明し、しかも独断で記者会見を行う行為を強行することで、党に多大な迷惑をかけ、そして福島党首のメンツを完全につぶしてしまったわけです。
これって、ハッキリ言って「反党行為」と看做されてもおかしくないのですが、にもかかわらず、社民党はなにひとつ有効な対応ができず、終始狼狽している感がありました。もしかして新垣サイドがここまで強硬な手段を講じるとは思ってもいなかったかもしれませんが、それにしても
みっともない。
個人であれ団体であれ、予期せぬ事態が起こったときに、その本性が露わになる傾向が強いのですが、ブログ主は今回の騒動で政党としての社民党は歴史的な役割を終えたと確信しました。ハッキリ言って。
予期せぬ事態に遭遇した際、有効な手立てを講じられない団体が、沖縄に寄り添うことなんてできますか?
その一言で終了ですし、だから沖縄からトドメを刺されるのです。そして社民党県連も
あなた方は政府や自民党に対しては終始強気でも、党中央に対しては「ものひとつ言えない」団体なんですか?
と問われたらなんて返答するんでしょうか。党中央に「モノ申せない」団体がどうやって高市右翼政権と対峙するのでしょうか。疑問はいろいろ尽きませんが、とりあえず社民党が政党として完全に “終わった” ことだけは間違いないようです。
ウートートー🙏
最後に、社民党が消滅してもその影響はほとんどありません。自民ガーなら(立憲民主党など)他党に受け皿がありますので、それゆえに後のことは心配せずに、このまま静かに消滅するのが社民党の政党としての最後の義務だとキツイ突っ込みを入れて今回の記事を終えます。