俺が調子に乗って沖縄尚学vs盛岡大附属の試合の予想をしてみたわけさぁ

第103回全国高校野球選手権大会はご存じの通り順延、順延、また順延となりましたが、本日(16日)の第三試合に我が沖縄代表の沖縄尚学は徳島代表の阿南光高校と対戦して、見事8-0で勝利し初戦を突破しました。

その後に行なわれた第四試合の勝者が21日の第一試合で対戦するわけですが、岩手代表の盛岡大附属高校が茨城代表の鹿島学園を7-0で勝利し、二回戦にコマをすすめました。

沖縄尚学vs阿南光との試合経過は “アマチュア野球:一級速報com” に詳しく記載されていますので是非ご参照ください。この試合は沖縄尚学の左腕エース當山くんの出来が圧巻で、9回完封116球、2安打12奪三振、2塁を踏ませぬ、しかも打者27人で終わる完璧な内容、まさに付け入るスキがありませんでした。

打線で目を引いたのが1番後間(こしま)君と2番下地君のコンビで、2人合わせて10打数で出塁はなんと8回、しかも後間君は1打席あたりの平均球数が6.4(5打席で32球を投げさせています)、阿南光の左腕エースの森山君の心身のスタミナを削る十二分の働きをしていました。

オフェンス面で特筆すべきは各打者の驚異的な粘りで、序盤は徹底的に粘る打席が多く、気が付いたら森山投手は4回裏までに何と105球投げさせられていました。6回までは各打者が粘る傾向があったのですが、7回以降はテンポアップして積極的にファーストストライクをねらい撃ち、その結果7回に2点、8回に2点を追加して相手を突き放します。阿南光高校は沖尚のテンポアップに全くついていけなかったのが印象的で、なすがままにやられていた感すらあります。

ブログ主が心配していたメンタル面のムラもこの試合に関しては見当たらず、投打共に反省点を見つけるのが難しいほどの完勝で沖尚は初戦を突破しましたが、では次戦の盛岡大附属との試合はどのような展開が予想されるのでしょうか。

地方予選のデータをもとに、沖縄尚学(以下沖尚)と盛岡大附属(以下盛附)のチームを分析すると以下のようになります。

具体的には両チームのチャンスメーク力は互角も打線の火力は盛附のほうが数段上です。鹿島学園との試合もビッグイニングを作って一気に主導権を握り、そのまま逃げ切りました。

ディフェンス面は明らかに沖尚の方が上です。盛附は地方大会レベルで失点が多いのは気になりますが、きょうの試合は渡邊投手が見事な投球で鹿島学園を完封しました。ただし盛附は本質的に打撃のチームで、打線の火力で相手チームに圧力をかけ続けて大量点を奪い一気に試合を有利に進める戦いを得意としているのです。

盛附打線で眼を惹くのはやはり金子京介選手でしょうか。大会トップレベルの火力を誇る盛附打線の中でも彼は別格感があります。具体的には打球の早さがワンランク上で、沖尚投手陣も彼との対戦には苦労させられると思われます。

だがしかし、ブログ主は今対戦したら沖尚が勝つと予想しています。その理由は盛附はたしかに打線は凄いのですが、投手は平均的で、なにより野球にいやらしさがないのです。打線の圧さえ封じ込めれば走守は平均的なチームであって、今の沖尚ナインでは十分に対処できる相手です。ハッキリ言って走攻守の完成度では沖尚が数段上で、課題のメンタル面を克服すればそう簡単に負けるチームではありません。

沖尚は過去に打線の圧が物凄い相手と対戦した歴史があります。その試合は2013年の秋季神宮大会決勝の日本文理戦で、この試合は沖尚のエース右腕山城投手の球を相手打線がピンポン球を弾くがごとくホームランを連発していました。比嘉監督はその時の経験がありますので、盛附相手にどのようなゲームメイクを構成してくるのかすごく興味あります。

現在の沖縄野球は “えげつなさ” が売りで、昭和時代の淡泊さは全く感じられません。関西の強豪校に匹敵するレベルのいやらしさを標準装備し、相手チームからは最もやりにくい相手になっているのです。21日の試合は盛附が沖尚のえげつない野球を力で粉砕するのか、それとも沖尚が盛附のパワーを封殺するのか、いまから楽しみでしょうがないブログ主であります。

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