【参院選】やーちゅー

今月20に投開票の参議院選挙の沖縄選挙区は、ご存じの通り無所属の新人でオール沖縄推し(立憲民主党、共産党、社民党、社会大衆党)の高良沙哉氏が初めての当選を果たしました。

今回の選挙は傍目で見ても極めて興味深い展開でしたので、取り急ぎブログ主の所感をまとめてみました。

まず印象的だったのが、告示初日の(各マスコミによる)情勢調査におけるオール沖縄陣営の凋落です。令和元年(2019)の参院選では、あくまでも推定ですが高良鉄美候補は50ポイント、対する安里繁信候補は30中盤だったので(ちなみに過去2回の知事選も同じ)、今回の調査における高良沙哉41ポイント、奥間亮35ポイント、和田知久16ポイント(いずれも推定)には衝撃をうけました。

※某政党の事前調査では奥間候補のポイントがもう少し低かった感じです。

つまり自民党は現状維持に対し、オール沖縄陣営は2割も支持を落としているわけです。

それゆえに、告示直後の “地上戦” で奥間候補が “まくる” と予想してましたが、その判断が誤りであったのに気が付かされたのが令和07年7月17日付沖縄タイムス7面の一面広告です。

そして投票日の沖縄タイムス2面の島袋大自民党県連会長のコメントをみて「ヤバい」と確信しました。

県民の意見受け止める

41市町村をくまなく奥間と回った。県民からは「若い沖縄の代表として沖縄の問題を解決してほしい」

「自民党をどうにかして」

との声があった。奥間亮は県民の意見として全部受け止める。沖縄自民党としても政府にもだめなものはだめと言う。それが政治の仕事だ。

つまり、告示後の選挙期間中に奥間候補は、支持者からいやというほど

たばこやーちゅー食らった

わけですね(強烈なお灸を据えられたの意味です)。それはつまりこの選挙が候補者を選ぶのではなく

オール沖縄(=玉城デニー知事)に入れたくないvs自民党(=石破茂内閣)に入れたくない

に変質してしまったわけであり、そこに「参政党に入れるな」との一部限界系の発言も加わったカオスな展開になっていたのです。その結果、石破内閣が格の違いを見せつけて玉城デニー陣営に勝利したわけです (涙)。

なおブログ主は翌21日の石破首相の「続投宣言」で敗戦の理由、および “全国レベルのすごさ” をいやというほど痛感した次第であります。

とはいっても自民党県連は “自業自得” なんです。それはつまり、先の自民党総裁選の決選投票で「だれに投票した?」ということであり、地方の支持者から苦言を呈される展開になるのも当然と言えば当然なのです。

まぁ、イヤミはそこまでにしておいて、最後に今回の選挙の結果は来年の知事選に大きな影響はないと思われます。例外は来年まで石破氏が首相を務めた場合ですが、既存政党の凋落が誰の目にも明らかになった選挙なので、このままいったらオール沖縄は負けるなと思いつつ、今回の記事を終えます。

【追記】今回の参院選の結果から、石破茂氏は「二つの心を持つ」人物であり、到底支持できないことが分かったのが唯一の収穫です。