【3年ぶり】俺が調子に乗って沖縄の高校野球チームを紹介するよ【糸満・前原】

令和4年3月20日から、今月9日(決勝・3位決定戦)の日程で、第69回沖縄県高等学校野球春季大会が開催されています。昨今のコロナ禍のなか、現地観戦は3年ぶりとなったブログ主ですが、今回は複数のチームの現場でチェックした上で、(ブログ主なりの)チーム解説を記事にまとめてみました。

ただし、悪天候で沖水vs浦添商業(26日)と沖水vs前原の試合(準決勝2日)は中座したため、沖縄水産と浦添商業の解説は省きますのでご了承ください。必要に応じて現地で撮影した動画もアップします。高校野球好きな読者のみなさん、是非ご参照ください。

*選手名は主に令和03年7月3日付沖縄タイムス版 “第103回全国高校野球選手権沖縄大会” に掲載されている登録選手情報を参照にしています。

糸満高校(野球部競技会3位 – 397点)

嘉手納や美来工科で監督を務めた名称・真玉橋元博先生が、糸満の監督に就任して2年目になりますが、ブログ主は今回初めて現地でチームを視察することができました。印象は “美来工科の野球をまんま引き継いでいる” という感じで、具体的には “打てばいいと思っている” との典型的な脳筋野球です。

平成29年(2017)年の美来工科チームと比べると、1試合しか見てないのでもちろん断言はできませんが、今年の糸満はフィジカル面では上回っているも、投手力が劣る感じです。そのため “打てばいいと思っている野球” が打てなかった場合はコロッと負けるわけで、今大会もせっかく強豪・中部商業に勝ったにも関わらず、次の試合で豊見城高校に4 – 2で負けてしまいました。

だがしかし、戦いのオプションを無理に増やす必要はありません。そうするとチーム最大の長所である打力(=脳筋力)が機能しなくなる恐れもあり、やや雑に見えたディフェンス面と、投手力を整備すれば、8強は固い戦力と見てます。プラス糸満伝統の応援力も加われば、それ以上の成績も期待できます。

個々の選手では、1番の大城君(レフト)の足の速さ、2番仲座君(センター)と3番川満君(投手)の打撃が目立ちました。画質はあまりよくありませんが、中部商業との試合のスタメンは以下の通りです。

エース川満真君の投球もアップします。ストレートはおそらく130キロ前後、変化球がキレてますが、中部商業との試合はグランドコンディションがあまりよくなく、制球を乱していました。

戦力面なら令和元年(2019)のチームにも劣らないものがあるだけに、夏の大会は最低でも8強には進出してほしいところであります。

前原高校(野球部競技会4位 – 388点)

秋季大会の準優勝チームで、九州大会では明豊に大敗(4-14)も県外強豪校から4点を取った打撃自慢のチームで、糸満高校と共に最も現地で見たかったチームです。今月1日の豊見城高校との試合が初観戦ですが、思った以上に投手力が整備されている分、糸満よりチーム力は上だなとの印象を受けました。

攻撃に関しては、個々の選手の能力が高いので、いたってセオリー通りの攻めに終始している感がありますが、3番に目取眞悠月君(サード)を配置することで、はじめて打線に怖さが生じます。彼は “遠くに飛ばせばいいと思っている” との典型的な脳筋バッターで、実際に打球は遠くに飛びますし、セオリー通りの攻めに(目取眞君の)意外性をプラスしたところが前原打線の強みなんです。

*目取眞くんは(左右の違いはありますが)、初見のイメージがまんま轟雷市(ダイヤのA)でした(笑)

その他目についた選手では2番センターの山城勇磨君です。彼は足が速く野球偏差値の高さを感じる選手で、2番山城3番目取眞の並びは他チームから見ると脅威だなと痛感しました(ちなみに目取眞くんも俊足です)。

だがしかし、守備は他強豪チームに比べると緩いのが難点で、しかもエースの横田君が春の公式戦には登板しなかったので、ディフェンス面での不安は否めません。

豊見城高校との試合のスタメンは以下の通りです。

目取眞君の打撃も貼り付けておきます。

今年の前原はブログ主が知る限り、田場 亮平選手(沖縄電力)がいた平成20年(2009)より強く、屋宜駿杜投手(東邦ガス)が在籍した平成24年(2012)よりやや劣る(理由は投手力)と思われます。戦力的にはベスト4は固く、そして投手力とディフェンスを整備すればワンチャンスあるのではと期待せざるを得ない楽しみなチームと断言できます。(続く)

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