高校野球観戦レポート(沖尚vs沖水)

本日は沖縄セルラースタジアムで開催された高校野球の3回戦、沖縄尚学 vs 沖縄水産の大一番を観戦してきました。ちなみに両チームは去年も対戦してこの時は8-4で沖縄尚学が勝ちました。去年は力の差が歴然でしたので、それが点数差にも反映された結果となりましたが、今年は沖縄水産のほうが戦力は上かなと思っていました。

なお、2回戦(沖水 vs 小禄、沖尚 vs 南部工)の試合を見た限りでは不安材料は沖水の方が多かったので、いま対戦したら沖尚が勝つのではと事前に予想して現地観戦しましたが、結果を先に申し上げると(ブログ主の想定通り)4-1で沖尚が勝利しました。簡単に観戦レビューをまとめましたので野球好きの読者の皆さん、是非ご参照ください。

・8時20分頃の沖縄セルラースタジアムの様子です。決勝戦ではありません(笑)

・8時40分頃スタンドインしました。試合開始20分前にも関わらず最前列の一番いい席をゲットできたのはラッキーでした。

・スタメン発表です。沖尚は與谷くんを4番に抜擢したほか大きな変更はありません。先発はエース仲村渠君です。沖水は1番と2番を入れ替えてきました。驚いたのが前の試合に6番ファーストで先発出場した上原一帆君をスタメンから外したことです。

・ちなみにスタメンの詳細は下記参照ください。

・試合は1回裏に沖尚エース左腕の仲村渠くんの立ち上がりを攻めて沖水が先制します。沖水4番の真栄城くんがいいバッティングをしました。

・だがしかし沖尚も4回表に反撃します。1アウト2塁から3番水谷くんが物凄いあたりのタイムリーヒットを放ちます。その後5番の崔くんのセンター前タイムリーで2-1と逆転に成功します。

・その後は2回以降立ち直った沖尚エースの仲村渠くんの前に沖水は打線が沈黙、沖尚も沖水エースの國吉くんを捉えそうでとらえられない展開で8回裏まで進みます。

・9回表の1アウト2塁で3番水谷くんがこれまた凄いあたりの左中間2塁打を放ち3-1、そして2アウト2塁から5番の崔くんが三塁線を破るタイムリー2塁打で4-1と沖水を突き放します。

・9回裏の攻撃で沖縄水産も粘りましたが、最後の打者はレフトフライに倒れて4-1で沖尚が快勝しました。

きょうの試合ははっきりいって点数以上の実力差を感じました。4回表の沖尚の2得点は水谷留佳君という傑出した選手の個人技によるところが大きかったのですが、9回の追加点は明らかにチームがおぜんたてをしてクリーンアップが仕上げた感じでした。具体的には4回以降に沖尚は相手バッテリーの体力および精神を削りにかかり、9回表に一気に伏線を回収した実に見事な攻撃でした。

沖尚のエース仲村渠くんは初回こそ危い状態でしたが、2回以降立ち直り9回まで7安打完投の申し分のないピッチングでした。個人的には仲村渠くんの生命線である変化球(特に右打者の外角から内に入るスライダー)を根気強くそして丁寧に捕球していた岡野捕手に感心しきりでした。もちろん強烈な打球を3つも捌いて勝利に貢献した與谷三塁手もすごかったです。

試合中のミスは最小限におさえ、攻め方に緩急があり、そして伏線を一気に回収できる打力を持ち合わせたまさに全国レベルの戦いが見れてブログ主はバックネット裏でこの上ない幸せな気分に浸ることができました。沖縄尚学の試合は数多く現地観戦してきましたが、もしかすると今日の試合がベストゲームなのかもしれません。

沖水の敗因にも触れておきますが、4回および9回の失点は同じ打者に同じように打たれた、つまり

同じ失敗を2回繰り返したことが最大の敗因

になりました。具体的には3番水谷君に低めの球を打たれる(タイムリー)→4番與谷くんに粘られて体力と精神を消耗→5番崔くんに初球をガツンと打たれる(タイムリー)を2回繰り返したら勝てません。来年以降沖水が甲子園出場できるか、そして全国の舞台で勝ち進めるかはこの点を克服ができるか否かにかかっています。

残念ながら今年は都合上準決勝と決勝の現地観戦はできませんが、今日の沖尚の試合を見る限り、ひょっとしてこのチームなら興南を倒すことができるのではと思いました。ただし明日は沖尚にとって鬼門のベスト8ですので無事勝ち抜くことができるか、いまからはらはらどきどきの想いに捉われているブログ主であります(終わり)

【追記】試合直後の沖縄尚学水谷君の笑顔。そのあとファン(あるいは父母会の家族さんかな?)と楽しそうに記念撮影していました。

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