
今月14日から絶賛開催中の第107回高校野球選手権沖縄大会(以下夏の県開会)の2日目、ブログ主は1回戦屈指の好カードである糸満vsウェルネスを現地観戦しました。
ちなみに沖縄セルラースタジアム(以下セルスタ)第一試合の沖縄工業vs宮古は春の大会ベスト8同士の対戦にも関わらず、沖縄工業が12-2で宮古を5回コールドで勝利しました。それゆえにブログ主は「今日は荒れる」と直感しましたが、秋春ベスト4のウェルネスが糸満に負けたのにはビックリしました。
試合展開は大雑把に説明すると、序盤はお互いに細かなミスを連発し、1回裏に糸満が2点を先制も3,4回表にウェルネスが加点し5回終了時には2-2の同点。ただし4回からストレートがキレッキレになった宮城投手(ウェルネス)に対し糸満打線が沈黙、かつ前半戦だけで3エラーの糸満守備陣の流れから、後半戦はウェルネス有利の空気が漂っていました。
ところが6回以降はウェルネス打線が湿り気味、意外にも試合が硬直した展開になった8回裏に2アウト2塁の場面で糸満高校の5番内間くんがセンター前のタイムリーヒットで勝ち越し、そして9回表は糸満の2番手渡慶次投手がランナーを一人だすも2三振の好投でゲームセットの流れです。
※糸満vsウェルネスのスターティングオーダーです。
この試合でウェルネス打線は糸満バッテリーに対してチームとして変化球を狙っていて、それが糸満バッテリーに地味にダメージを与えていましたが、やや徹底してなかったようにも見え、結果的に糸満の先発平原投手を引きずり下ろせなかったのが敗因になった感があります。
そして運命の8回裏の2アウト2塁でのウェルネスバッテリーの5番打者仲間大登君への配球ですが、実はこの打席全部ストレートを投げて、5球目をセンター前に弾き返されてます。はっきりいって致命的な配球ミスですが、だがしかしバッテリーの意図は十分理解できます。というのも仲間くんは第2,3打席で宮城投手のストレートにタイミングが合わないどころか、かすりもしない三振を食らっていたからです。この試合の宮城投手のストレートはキレッキレでしたので、4打席目に意地でセンター前にヒットを打った仲間くんをほめたほうがいいかもしれません。
糸満高校は序盤こそ攻守に雑なところがありましたが、平原-池村のバッテリーがウェルネス打線のプレッシャーに耐えたことで後半戦からディフェンスが立ち直ったことと、4番の金城拓篤くんが4打数3安打の大活躍が勝因と言えます。特に第一打席の143㌔のストレートをセンター前に弾き返したタイムリーヒットには痺れましたね。
そして9回表に登場した渡慶次貴帆投手(2年)がランナー1人を出すも、1イニング2三振で試合を〆るナイスリリーフでした。かれは1イニング限定とはいえ平均球速が130㌔後半の最速が143㌔、先発の平原投手とは球速が10㌔も違っていたのでさすがのウェルネス打線も対応できませんでした。
参考までにブログ主がチェックした投手成績を紹介します。
【糸満高校】
平原疾風投手(175㌢68㌔)8イニング、90球、被安打8、奪三振2、四死球2 最速130㌔
渡慶次貴帆投手(175㌢72㌔)1イニング、13球、被安打0、奪三振2、四死球1 最速143㌔
【ウェルネス】
宮城輝星投手(174㌢70㌔)8イニング、118球、被安打8、奪三振9、四死球1 最速143㌔
いかがでしょうか、大雑把にまとめてみましたが、二回戦の沖尚vs糸満は我が沖縄高校野球における “黄金カード” のひとつなので、絶対見に行こうと決意しつつ、この記事をまとめた次第であります(終わり)