俺が調子に乗って第99回全国高等学校野球選手権沖縄大会の準決勝2試合の観戦結果を語ってみよう

本日(7月15日)は、那覇市の沖縄セルラースタジアムにおいて、第99回全国高等学校選手権沖縄大会の準決勝が行われました。第一試合は興南 vs 糸満(10時開始)、第二試合は美来工科 vs 八重山農林(12時40分開始)、ブログ主は9時30分過ぎにバックネット裏にスタンバイして2試合観戦しました。早速ですが観戦結果を紹介しますので、野球好きの読者は是非ご参照ください。

・第一試合 興南 2-0 糸満

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興南高校の先発は左腕の川満大翔くん。初回からいきなりストレートが 138km をマーク、初っ端から腕を思いっきり振って全力で投げていました。ただしその反面制球が不安定でしたが、それが幸いして狙い球が絞りにくくなり、糸満のバッターが打席で戸惑っていた感じでした。気が付いたら8回1/3を投げて無失点という素晴らしい結果を残します。彼の好投が最大の勝因です。

興南はディフェンスが素晴らしかったですね。特筆すべきは9回裏の1アウト1,2塁のピンチで、三遊間に飛んだゴロをショートの金城慶太くんがグラブの先っぽで捕球し、サードに送球してアウトを稼いだプレーです。ピンチのときに集中力が増して神ディフェンスを披露するあたりはさすがの一言です。

攻撃面では、5回の2得点のほかはあまりパッとしませんでした。理由は1番の仲村君と、2番の根路銘君の打撃が湿り気味で、結果として打線全体につながりを欠くことになったからです。糸満の2投手の出来が良かったのも一因ですが、この点は明日の決勝でどこまで修正されるか気になります。

糸満の敗因は、序盤で川満くんを攻略できなかったことと、興南の鉄壁のディフェンスを破るだけの打力がなかったことです。特に序盤のバントミスが試合の流れを大きく左右してしまいます。ディフェンス面では神谷―金城の継投がハマって興南の攻撃を封じることに成功していただけに、実に残念な敗戦と言えます。新チームでは打撃を強化できるか、今後注目していきたいところです。

・第二試合 美来工科 8-0 八重山農林

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この試合は予想外の大差がつきました。試合内容は典型的な美来工科の勝ちパターンで、一見快勝に見えます。だがしかし先発した山内慧くんの出来が余りにも悪く、4回裏の代打玉城くんの満塁ホームランによる4得点と、5回から登板した2番手の比嘉太陽くんの好投がなければ試合はどう転んだか分かりません。

八重山農林の敗因は2つあります。1つは制球が定まらなかった美来工科のエース、山内くんを序盤で攻略できなかったことと、2つ目は離島チームの欠点になりますが、本島チームの情報が不足して致命的なミスを犯してしまったことです。具体的は4回裏の満塁ホームランを打たれた場面ですが、代打の玉城幸人くんが危険なバッターであることは本島のチームなら知っています。八重山農林はそのことを知らないが故に、ファーストストライクからインコースを要求し、それが真ん中に入ってホームランを打たれてしまったのです。このシーンは離島のハンデをまざまざと見せつけられた気がしました。

美来工科は先発の山内くんの乱調を、2番手の比嘉太陽くんが救う形で試合をものにします。山内くんだけならこの試合は負けていたかもしれません。春の九州大会での経験がこの試合で生きる形になりました。攻撃面では文句のつけようのない展開でしたので、明日の決勝は山内君がどこまで復調するかがカギになると思われます。

明日の決勝は、誤解を恐れずに言えば美来工科が有利です。両チームは公式戦で2度対戦し、秋の県大会決勝では 4-1 で美来工科が勝利、春の県大会3位決定戦では 17-10 で美来工科が勝利しています。しかも両チームのエースが制球不安なので、そうなると打撃のいいチームが圧倒的に優位な展開で試合を進めると予測できます。美来工科、興南ともにチームの持ち味を発揮して決勝へ駒を進めますが、これまでの対戦成績や今日の試合内容を鑑みると、ブログ主は美来工科が勝つのではと予想しています。

だがしかし高校野球は何が起こるかわかりません。今日の2試合も1つ間違ったら相手に流れが行ってしまって、興南、美来工科が負けていた可能性は十分ありました。明日は両エースの制球がどこまで改善されるか(特に山内くん)が試合の見どころになります。ブログ主は両チームが全力を尽くして素晴らしい試合を見せてくれることを心から願いつつ、明日の観戦に備えて早めに就寝して体力を回復しなければと思っている次第であります。(終わり)

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