俺が調子に乗って第99回全国高等学校野球選手権大会出場チームを分析してみよう(西日本編)

本日(8月1日)、宮城県予選において仙台育英高校が優勝、2年ぶり26回目の甲子園出場を決めました。これで47都道府県の49代表校がすべて決定、8月4日の抽選、および7日から始まる本大会が今から待ち遠しくてたまりません。そこでブログ主が調子に乗って出場チームの分析を試みましたので、野球好きの読者の皆さんは是非ご参照ください。

今回の分析は、イニングの得失点のデータだけを利用して、どのようにして地方予選を勝ち上がったかを算出してみました。単純な計算方法ですが、意外にも役に立つ情報ですのでブログ主は毎年出場校のデータをチェックして高校野球を観戦しています。では西日本のチームのデータを作成しましたので御覧ください。

・1イニングに何点とれるか:この数字は大きいほど打線に爆発力があります。お祭り打線、あるいは長打力に優れたチームと判断できます。

・1点取るのに何イニング必要か:この数値が小さいほど、小刻みに加点できるマシンガン打線と言えます。上位と下位に余り差がないつながりのある打線と判断できます。

・1イニングに何点失点するか:この数値が小さいほど投手力を含むディフェンス力が高いと推定できます。

・1失点するのに何イニング必要か:この数値が大きいほど投手力を含むディフェンス力が高いと言えます。

今大会の西日本からの出場チームの特徴は「露骨なまでの打高投低」になります。県予選で打線に苦労したのは九州地区の東筑(福岡)と早稲田佐賀(佐賀)ぐらいでしょうか、これほどまでの打高の状態はここ数年記憶にありません。そうなると本選でも優勝争いの予測が付け難い混戦模様になり、実に面白い展開になること間違いありません。

そんな状況の中で、ブログ主が敢えて出場チームにランクをつけると以下の通りになります。

  1. 大阪桐蔭(大阪)
  2. 神戸国際大付(兵庫)
  3.  広陵(広島)
  4. 興南(沖縄)
  5. 智辯和歌山(和歌山)
  6. 明豊(大分)
  7. 鳴門渦潮(徳島)
  8. 波佐見(長崎)
  9. 秀岳館(熊本)
  10. 彦根東(滋賀)

単純に「予選でいい勝ち方をした」→「チームの状態がいい」→「本選でもチーム状態がいいだろう」の発想で調子に乗って作成しました。大阪桐蔭はSクラスで、神戸国際大付から智辯和歌山までがAクラスと見ます。我が沖縄代表の興南高校は神戸国際大付と双璧の鉄壁のディフェンス力があり、上位ランクにふさわしい実力を持つと判断しました。

個人的に面白いのは明豊(大分)です。近年(2013~16)大分県勢は甲子園ではなかなか勝てませんが、今年の明豊は県大会での打撃が絶好調で、本選でも実に楽しみな存在です。ひさびさに大分県勢が甲子園で躍動するか期待大です。鳴門渦潮(徳島)もAランクに匹敵する実力を備えていると判断します。

大阪桐蔭は別格の存在と言えます。大阪予選のベスト8から決勝の3試合で22失点を喫しながら勝ち進むという常識では考えられない展開で大阪大会を制しました。公式戦の勝負強さが異常極まりないため、今大会でも優勝候補 No1 で間違いないでしょう。我が沖縄代表の興南高校も初戦では当りたくない相手です。

ほかにランク外で注目したいチームは、聖心ウルスラ(宮崎)、三本松(香川)、おかやま山陽(岡山)あたりです。いずれも打力あるチームで特に三本松の打線の爆発力には期待大です。予選ではいまいち振るわない成績に見受けられる明徳(高知)、天理(奈良)あるいは神村学園(鹿児島)などの名門チームがどう本選を戦うかも注目したいところです。(続く)

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