俺が調子に乗って嘉手納vs明徳義塾の試合の感想を語ってみよう

8月16日に行われた第98回全国高校野球選手権大会三回戦、嘉手納vs明徳義塾の試合は残念ながら予想外の大差で嘉手納高校が負けてしまいました。いまさらながら調子に乗って観戦レビューを記載します。

この試合は馬淵監督の想定した試合運びで終わった感があります。試合前のインタビューで馬淵監督は「ディフェンス力が我々が上だから、乱打戦にならないようゲームをしたい」旨のコメントを出しましたが、まさにその通りの試合内容で本当に驚かされました。

特筆すべきは嘉手納のエース仲地くんへの攻略法です。試合序盤はカウント稼ぎのストレートを徹底的に狙わせて、ストレートを封じた後の3順目からは変化球に対応していく打撃方針はお見事です。明徳の2番打者に2打席ともに外角のストレートをセンター前に運ばれた時点で仲地君のストレートは事実上封じられてしまいます。この試合の仲地くんはコントロールがいまいちでストレートが封じられるとやはり変化球一本やりの単調な投球になってしまいます。3順目からはそこに付け込んで明徳が5点目をGetした攻撃で嘉手納の敗北は90%確定してしまったのです。

明徳義塾のディフェンスも見事でした。捕手が3塁に暴投したあとレフトが見事なカバーリング&スローイングで本塁突入したランナーをアウトにしたシーンは悔しさを通り越して感動せざるを得なかったです。ディフェンスの位置取り、キャッチング&スローイングとカバーリングが素晴らしいの一言で敵ながらお見事の感想しかありません。

嘉手納にとって惜しかったのは明徳のエース中野君の調子がいまいちだったので前半で2点は欲しかったことと、6回の投手継投のミスからビッグイニングを作られてしまったことです。投打ともに相手が1枚も2枚も上でまさに完敗としか言いようがありません。

ただし8回裏の6連打からの4得点はさすがの明徳サイドも焦ってしまった感がありました。12点差つけられたからよかったものの、5~6点差だったらひっくり返していたかもしれません。それぐらい見事な連打で相手に一泡吹かせたのはよかったと思います。

今年の夏の甲子園での嘉手納高校の活躍は、沖縄の高校野球に大きな影響を与えることになるでしょう。地元編成の公立のチームでも強化次第では甲子園で勝利できることを証明したからです。沖縄尚学や興南の私学2強だけでなく沖縄は公立も強いイメージを高校野球ファンに植え付けたことは間違いありません。

すでに沖縄県では高校野球新人戦が閉幕して公立の未来工科高等学校が沖縄尚学を破って優勝しました。来年に向けての戦いが開幕したわけですが、2016~2017シーズンも沖縄の球児たちが全国の精鋭たちにどのように立ち向かっていくか今から楽しみでしょうがありません。最後に嘉手納高校の皆様、感動をありがとうございます。お疲れ様でした<(_ _)>

 

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