続・琉球藩の時代 もしも大日本帝国が琉球王国を引き取らなかった場合のお話 最後に

今までの記事で、現在の沖縄においてもしも独立するならば、どのような条件が必要か考察しました。おさらいすると、

・戦後世代が抱える被差別意識を超える、琉球独立のための新しいイデオロギーの作成。

・東アジアにおいて中国共産党が冷戦に勝利すること

になります。ハッキリ言って両方とも絶望的に無理ではありますが、実際に上記の2条件は必要不可欠です。その条件を満たすことができなければ、沖縄の独立は不可能と断言しても構いません。

独立や自己決定権を主張する人たちの最大の欠点は「きれいごとしか考えていない」ことに尽きます。極端は話、独立や自己決定権を如何に格好良くアピールできるかだけを考えていて、独立の実現性には本音では無関心なのかもしれません。

だから独立論なんて恐れるに足りません。10年ほど前に「琉球自治州の会」がありまして、道州制の議論を行っていたようですが、現時点では活動はおろか、会そのものが有耶無耶のうちに無くなっています。現在の独立論等も間違いなく同じ運命を辿ります。平成30年(2018)の沖縄県知事選でオールおきなわの翁長知事が敗北したら、その瞬間に誰も独立論には見向きもしなくなります。

では、現在の独立論にはどのように対処すればいいのでしょうか。簡単な話、だれが独立論を支持しているかチェックするだけでいいのです。ブログ主は、近い将来に「ガソリン値下げ隊」並みの黒歴史になりかねない議論に参加するほど、勇気はありません。ここは黙って「誰が支持したか」をチェックして、10年後に

「あの時独立論ってのがあってさ~」

などと、とぼけながら追い詰めればいいのです。ちなみに万が一、沖縄が独立したらブログ主は独立派によってあの世に永久就職させられてしまうので、そんな物騒な日が来ないことを祈りつつ、一日も沖縄社会から独立や自己決定権の主張がフェードアウトしてくれることを毎日願って止みません。(終わり)

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