今日でベスト4がそろったんだけど……

本日(7月16日)、沖縄セルラースタジアム那覇およびコザしんきんスタジアムにて第100回全国高等学校野球記念沖縄大会ベスト8の4試合が開催され、糸満、北山、興南、嘉手納の4チームがベスト4に進出しました。

沖縄セルラースタジアム那覇 第一試合 糸満 6-3 美来工科、第二試合 興南 4-3 那覇

コザしんきんスタジアム 第一試合 北山 6-5 沖縄尚学、第二試合 嘉手納 9-6 中部商業

今回ブログ主はコザしんきんスタジアムにて現地観戦しましたが、優勝候補に推していた中部商業、そして3回戦(vs読谷)で完璧な内容で勝利した沖縄尚学がベスト8で姿を消してしまうという波乱の一日になりました。正直なところちょっと落ち込んでいますが、気を取り直して記事を作成しています。

以前、『俺が調子に乗って第100回全国高等学校野球選手権記念沖縄大会の展望を語ってみよう』と題した記事を掲載しましたが、いま振り返ると予想はだいたい当っています。ただし沖縄尚学と中部商業がベスト8で敗れるとは想像できませんでした。

KBC学園未来沖縄に関しては、7月7日に行われた3回戦(vs具志川商業)との試合内容があまりにも精彩を欠いていたため、おそらく14日(vs美来工科)あるいはベスト8で姿を消すと考えていました。結果として「興南1強」の予想が当った形になります。ちなみにベスト8に進んだ学校についての下図をご参照ください。(青字が4強進出チーム)

今年1月の競技会(野球部対抗競技大会)の結果を組み合わせましたが、改めてみると”当然”というチームが8強に進出していることがわかります。北山高校は秋春の公式戦および競技会の成績は振るいませんでしたが、1年生大会準優勝のメンバー中心で、攻守に予想以上の戦力を誇りました。現時点で体力不足が気になりますが、ベスト8で沖縄尚学に勝利した実力は本物とみていいかもしれません。

次に競技会の成績と夏の県予選の成績を組み合わせてみました。

2位の沖縄水産は初戦が沖縄尚学と、8位のコザは初戦が中部商業でしたので早々と敗退しましたが、競技会で好成績を上げたチームが選手権でも好成績を残していることが分ります。ちなみに平成20年(2008年)以降から競技会の成績で400点を下回ったチームは県予選で優勝していないジンクスがあり、そうなると今年の優勝チームは糸満か興南のどちらかになります。

ブログ主はベスト4のカード(糸満vs北山、興南vs嘉手納)は競技会の成績がいいほうが勝つと予想しており、そうなると決勝は糸満vs興南になります。ただし勝負はやってみないとわかりません、北山および嘉手納が競技会のジンクスを破るかも注目です。

最後に今大会について気になる点をひとつ、平成20年(2008年)から出来る限り現場観戦を心がけていますが、今年は投手の完成度が最も低い年で間違いありません。素材は例年あるいはそれ以上にいいのですが、完成度という点であきらかに見劣りするのです。その理由は2点あり、それは

1.ボール先行の投球が実にめだつこと。

2.外角低めのコントロール(とくにストレート)が良くない。

になります。特に今年ほど外角低めにストレートをビシッと決める投手が少ないのは記憶にありません。ボール先行の投球のため攻守にリズムを崩してしまい、最終的に負けてしまった典型的な試合が今日の沖縄尚学と中部商業です。チームとしての完成度が高かった沖縄尚学ですら攻守のリズムがガタガタになってしまい、北山高校に不覚を取りました。「ボール先行のピッチングは野球の神様が許してくれない」のでしょうか、来年は投手の完成度を挙げるよう各チームとも真剣に取り組まないとこの先沖縄の高校野球はお先真っ暗になるのではと思わざるを得ない一日になったのであります。(終わり)