俺が調子に乗って50年前の突っ込まざるを得ない記事を紹介するよ。

今月25日から始まった第157回九州地区高等学校野球大会(以下秋季大会)について、我が沖縄代表の二校は準々決勝で敗退し、センバツ出場が極めて厳しい状況になりました。

そこで今回は気分転換がてら50年前の新聞史料をチェックしていたところ、ブログネタになりそうな記事がわんさと出てきました(大歓喜)。今回はその中でも選りすぐりの記事の一部を紹介しますので、読者のみなさん、ぜひご参照ください。

地球は冷え続ける

五十年前の琉球新報の記事から「地球寒冷化」に関する小さな記事を見つけましたので全文を書き写しました。改めて寒冷化とか温暖化とか、科学常識は時代によって違うんだなと実感します。

地球は冷え続ける 英気象研究所の教授語る

【ノリッジ(英国)十七日ロイター=共同】英ノリッジのイースト・アングリア大学気象研究所、ヒューバート・ラム教授は十七日、地球は一九五〇年以来冷却しており、二十一世紀半ばまで冷え続けるだろうと語った。

当地で十八日から開かれる国際気象会議を前に、記者会見して語ったもので、同教授によると、世界の平均気温は一九五〇年以降四分の一低下しており、このため英国では穀物の生長期間が九日間短くなるなどの影響が出ている。

同教授は気温低下の幅はあまり大きくないと思われるかもしれないが、穀物の生長期間が短くなることは、世界の人口増加が食料需給を圧迫していることから見て重大なことだ、と述べた。

また北極の一部には、十九世紀初めより数度気温が下がっていることもあるという。同教授はさらに、異常に夏が暑い年は、特別に寒い冬が続くという一般的な考え方には、科学的根拠はない、と語った。

同国際気象会議は世界二十三カ国から気象専門家二百五十人が参加する。(昭和50年8月18日付琉球新報夕刊3面)

昭和の命知らず

説明不要、だまって全文をご参照ください。

暴力団経営の食堂にドロボー / 現金60万円を盗む

二十二日午前二時から二十三日午前九時の間に組織暴力団旭琉会理事長・又吉世喜(四一)の経営する那覇市前島三の二六の一、レストラン「みなと」にドロボーが侵入、店内の自動販売機などから現金六十万円余を盗んで逃走した(昭和50年8月25日付琉球新報夕刊3面)。

岬巡り

50年前に県内で初めて暴走族が逮捕されたとの小さい記事ですが、とにかくじわじわきます。

暴走族を初検挙糸満署

糸満市内を時速百八㌔のスピードで乗用車を走らせていた暴走族の男が、十一日午前零時十分ごろ同市内国道331号で糸満署のパトカーに包囲されスピード違反で逮捕された。捕まったのは同市喜屋武一七〇、稲福進(二〇)。稲福は

暴走族「ミサキメグリ」

の一人とみられている。

糸満署の調べによると稲福は同市真栄里の国道331号をナンバープレートにテープを張った乗用車を運転、警ら中の糸満署のパトカーに発見されて停車命令を受けたが、これを振りきって摩文仁方面へ逃走した。同市山城部落から真栄平部落を逃げ回ったあと、国道331号を時速百㌔のスピードで暴走しているのをパトカー二台に包囲され検挙された。

稲福の運転していた乗用車の両側面には「MISAKIMEGURI」と書かれていた。県内で暴走族がスピード違反で検挙されたのはこれが初めて。(昭和50年9月11日付琉球新報夕刊3面)

あらためて50年前のシージャたちのレベルの高さに驚きを覚えつつ、今回の記事を終えます。