【高校野球】俺が調子にのって糸満高校野球部について語ってみよう

今月14日から絶賛開催中の第107回高校野球選手権沖縄大会(以下夏の県大会)2日目第2試合(沖縄セルラースタジアム那覇)で行われた糸満vsウェルネスの試合結果はすでにご存じかと思われますが、せっかくなのでブログ主が調子に乗って糸満高校野球部について言及します。

ブログ主は現在の三年生が公式戦に出場した去年の2試合(令和06年度春季大会2回戦vs浦添工、令和06年選手権沖縄大会2回戦vs北山)との試合、プラス今回の公式戦の計3試合を現地観戦しています。ただし観戦数が少ないので荒っぽい解説になることは承知の上で今回の記事をまとめてみました。

今年の糸満の特徴は三年生個々の選手の質が高い点です。参考までにこの世代は第53回野球部陸上大会総合優勝チーム(406点)でもありますが、令和6年11月に開催された一年生中央大会でベスト4に進出した二年生たちが、捕手の池村君を除いて誰もレギュラーを勝ち取っていないのです。そして15日の試合を見た限り、野手は私学チーム並みのポテンシャルがあると確信しました。

その一方で、公式戦では春季沖縄大会を除いて、私学勢に負け続けてます。新人中央大会ではエナジックに2-8、秋季沖縄大会ではKBCに1-11、一年生中央大会ではベスト4で沖尚に0-2で負けてます。ただし夏の県予選でようやく私学勢(ウェルネス)に勝ったので、選手たちも自信になったと思います。

県高野連の今年のパンフレットを参照に、ウェルネス戦のスタメンオーダーを紹介します。

投手

令和04年度の川満真投手、05年度の前原惺凪投手のような存在感あるエースはいませんが、ウェルネス戦ではエースナンバーの平原疾風投手(3年)が粘り強く投げていました。ちなみにこの試合は5回裏までに6安打打たれてしかも味方が3エラーと、後半にガクッと崩れてもおかしくない展開でしたが、8イニングを辛抱強く投げ切ったのが印象的でした。

そして9回に登場した渡慶次貴帆投手(2年)ですが、いきなり140㌔前後のストレートをビッシビシ投げ込んでウェルネス打線を力で抑えこんだのには驚きましたね。確かに先発の平原君とは10㌔の球速差はありますが、下級生の度胸満点ピッチングには、去年の沖西勇士投手(ウェルネス)を思い出しました。渡慶次君のポテンシャルならほかの私学勢にも通用しそうな期待感があります。

野手

ウェルネスとの試合で糸満打線は、宮城輝星投手(ウェルネス)に9つの三振を奪われてますが、個々の打者の振りは決して悪くありません。注目はやはり4番の金城拓篤くん(3年)で、彼は今年の沖縄ナンバーワンのパワーヒッターで間違いありません。ほかに目についたのが2番吉原碧くんの足の速さ、そしてそのほかの選手もよく鍛えられていて、やはり個々の選手の質は私学勢にもひけをとりません。フィジカル面だけなら、沖尚やKBCの選手たちよりも上かと思いますね。

ただし初戦は、前半に攻守にわたって雑なプレーが目につきました。それが “らしからぬプレー” なのか、”仕様” なのかは判断つきませんが、次の沖尚との試合までに修正する必要はあります。

沖尚との試合

二回戦は沖尚と当たりますが、正直分が悪い相手になります。というのも今年の沖尚は野球部対抗競技会の塁間継投で歴代ナンバーワンのタイムをたたき出しており、伝統の分厚いディフェンスに末吉-山川の無双バッテリーが加わるので、糸満の攻撃力を持ってしても、沖尚の守備力を破るのはキツいかなと考えてます。

しかも初戦でウェルネスがねちっこく糸満の弱点を突いていました。そして沖尚偵察陣がこの試合を撮影していましたので糸満にとっては厳しい戦いを強いられることは予想できますし、末吉君が先発したらノーチャンスじゃないかとすら思われます。

とは言っても、ウェルネスに勝利した糸満の実力は “本物” と見て間違いありませんので、次の試合は絶対に現地観戦しようと思いつつ、今回の記事をまとめた次第であります。(終わり)