ふーじんねーらん

今回は先月28日ごろからネット上で炎上中の “玉城知事コロナ陽性” について言及します。この案件は “政治家の結果責任” を考える上での恰好の素材なので、ネット上で拡散された情報、および沖縄二紙の新聞報道などを参照にブログ主なりに記事をまとめてみました。読者のみなさん、是非ご参照ください。

新聞などの報道によると、玉城知事は親族からの感染の可能性が極めて高いことと、ただし3度のワクチンを接種済なので重症化リスクは低いなど、ごくありふれた感染経緯と言えます。個人的には気の毒な話で、一日も早い回復を望むところではあります。

だがしかし、玉城知事は政治家であり、彼の感染により7月8日まで政治の空白を生じてしまった “結果責任” は厳しく問わねばなりません。参考までに時系列データをまとめてみましたのでご参照ください。

まず、今回の案件で激怒しているのが、県議会議員たちです。それも当然で、彼の軽率な行動によって議会が延会に追い込まれ、しかも副知事や部長などが緊急にPCR検査を受けざるを得ない羽目になったからです。

先月29日付琉球新報3面の記事によると、赤嶺昇県議会議長は、

一方、玉城知事は27日の県議会一般質問の休憩中だった午後7時26分に親族の感染を把握したが、本会議が再開した後も、約55分間にわたって議場に入り答弁対応などをしていた。これに対し、県議会の赤嶺昇議長は28日に記者会見を開き、「議会に何も相談がなかった。議会をそのまま続行したことに一番の問題があり、議会軽視だ」と知事や県執行部を批判した。

■知事姿勢を疑問視

知事が25日に訪れたライブハウスでは、周年イベントが開かれており、約35人の観客がいたという。玉城知事に気づいた関係者がステージに上げ、短時間あいさつした。イベントは数日間にわたって開催されており、20日には桑江朝千夫沖縄市長も登壇してあいさつしたという。

このライブは椅子の関係者は「応援のために駆けつけてくれた。アルコール消毒やカウンターのビニール設置など感染対策を徹底している」と説明した。

一方、28日に記者会見した赤嶺昇議長は「議会が始まるこの時期に、そもそも、そういう場にいくことはリスクが高い」と知事の姿勢に疑問視する。さらに、親族が陽性となったことを把握した後も、知事が議場で答弁をしていたことを問題視し「県の危機管理体制は崩壊している」(島袋大県議)と野党からは批判も噴出している。

と抑え気味にコメントしていますが、少なくとも議長をはじめ、県議会議員(与野党全員)の本音は

ふーじんねーらん(みっともない)

で間違いありません。理由は簡単で、故翁長雄志氏ならこんなおバカな真似は絶対にしなかったからです。

ちなみにそれ以上に激怒&頭を抱えているのが伊波洋一さんです。彼は今回の参議院選挙にオール沖縄の候補として再選を目指すべく日夜選挙運動にまい進していますが、選挙運動の最大の柱が “玉城デニー知事との連携” なのです。

ちなみに洋一さんが、玉城知事との連携を前面に押し出した最大の理由は、共産党色を薄めることにあります。彼は過去に2度選挙で負けていますが、その理由の一つに “共産党色が全面に出過ぎた” ことが挙げられます。しかも前回の参議院選挙とちがって、今回は立憲民主党と社会民主党の組織力が低下している以上、玉城知事との連携は選挙を戦う上での生命線そのものなのです。

つまり、今月8日まで玉城知事は知事公舎に監禁されますので、伊波洋一陣営は

選挙戦において嫌でも共産党色が前面に出る負けパターンに陥ってしまったのです。

そして本当に負けたら、玉城知事は厳しく政治責任を問われることは言うまでもありません。(個人的には伊波洋一さんとその支持者、運動員たちが知事公舎にカチコミかけても無問題と思うレベルでのやらかしかと……)

最後に、今回の知事の案件は “うちな~の奥義” が使えません。すなわち

・米軍基地由来になじきることができない。

・政府が悪いわけでもない。

・県になじきることもできない。

・そして伊波洋一候補が負けたら “有耶無耶” にできない。

という最悪のサイクルに陥る可能性があります。その時は潔く、

県知事選の出馬取り消し

を表明したほうが知事本人、そしてオール沖縄陣営にとってまだいいのではと思わざるを得ないブログ主であります。

SNSでもご購読できます。