学びの国…がぴったり

本日もブログ主は沖縄県立図書館を訪れて史料チェックをしていましたが、その中で極めて興味深い記事を発見しました。それは昭和52(1977)年8月29日付琉球新報5面に「学びの国…がぴったり」と題したとある国の教育事情についての記事です。

同年7月30日から8月16日までの18日の日程で沖縄教職員組合(以下沖教組)の総務部長がとある国を訪問しその視察報告をもとに記事が作成されていましたが、「教育の無償化が機能しゆとりある教育が行われている」「子供は王様と位置づけて教育を重視している」など実に素晴らしいコメントが掲載されていました。ブログ主が思うに、

これら理想的な教育を受けた子供たちはきっと素晴らしい国を建設したんだろうな

と感心せざるを得ません。現実ににどのような国家を建設したかどうかは置いといて、記事全文を書き写しましたので読者のみなさん是非ご参照ください。

*当ブログ恒例ですが、ただ書き写すだけでは面白くないので一部太字に訂正しています。

学びの国…がぴったり 北朝鮮の教育事情

”機会均等”が徹底 幼稚園高学年など義務化

革命と建設のなかで教育はどのように行われているか – 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)対外文化連絡協議会の招待で日教組組合員九人が七月三十日から八月十六日までの十八日間訪朝、沖縄からは

石川元平沖教組総務部長

が参加した。朝鮮解放後沖縄から親善団員として訪朝するのははじめて。石川氏は「教育の無料化が機能しゆとりある教育が行われている」「子供は王様と位置づけて教育を重視している」「農村、工場などいたる所に学校があり学びの国との表現がぴったりする」など北朝鮮の印象を語った。次は石川氏の見聞をまとめたものである。

発展めざましい社会主義建設のなかで教育がどのように行われているか

– を確かめたいために、教育、文化建設の視察を要請したら要請に応じてくれた。まず託児所であるが、一日託児所、週託児所が農村、工場などいたる地域にある。そこは三歳までで四歳、五歳は幼稚園に通う。五歳の通園は義務、日本の小学に匹敵するのが人民学校で六歳から九歳までが通い義務教育である。十歳から十五歳までが高等中学校。五歳から十五歳までの十一年間の義務教育制度をとっている。高等教育では大学、専門学校があり二年から六カ年の範囲。

工業大学、農村大学、働きながら学べる高等専門学校があり、百%に近い青年が教育を受ける。大学教育は奨学制度を受けて無料。図書、教材、制服、くつも与えられる。成人学校もあり教育が受けられなかった人たちにも教育の機会を与えている。

幼稚園高学年を義務化していることは世界でも先進的施策だといわれている。そのことについて①学校教育の土台を築く②子供の知能が最も発達する時期に学校教育の準備をする③家庭では子どもの能力を十分引き出せない④婦人にも学ぶ時間を与える – と説明していた。幼稚園では集団のなかで何が正しいか、悪いかを教え、学ぶ姿勢、正しい言葉、字、数字など初歩的なことも教えている。文化、情緒的感性の育成にも力を入れ、丈夫な体、芸術的素養をみがく。

人民学校の教科は低学年で十教科、高学年で十二教科で広い範囲にわたっており、一クラスは三十人 – 三十五人でゆとりのある教育が行われているとの印象を受けた。普通教育と同様課外教育も盛んでスポーツ、芸術、技術活動にいそしみ夏休み期間中でも課外教育にいっしょう懸命だ。すべての子供が一つ以上の楽器をこなし、一つ以上のスポーツ技術を身につけさせることに徹底している。完全無料化が人民的施策であると述べていた。

道、郡、里の行政単位には「少年宮殿」がある。図書館、少年野営所など国の施設が無料で提供されている。通学条件を国が保障し学校は一㌔内にある。都市、農村の格差をなくする方針でどんな地域にも通学バスを走らせている。子供は王様だと位置づけて教育を重視している。子供は国の未来を背負う柱であり、教育は未来を育てる尊い事業であり、未来のために何ものもおしんではならないとの考えが浸透していることを示す。

解放前は一つの大学、一つの師範学校もなかったが、今日では金日成総合大学(一万七千人)をはじめ百五十余の大学がいたる所に均等に配置されている。数多くの高等専門学校がある。六〇%がストレートに大学に進学し、四〇%が農業、工場、漁業に従事しながら学び、百%の高等教育を受けている。現在、一千五百万人のうち一〇%のインテリがいるようだが全インテリ化を目標にして着々計画を進めている。

農民は冬の期間は休業して学習し

学び国との表現がぴったりする

ような気がした。子供たちの教育の根幹をなすのは革命伝統でこれは小さい時から徹底している。婦人学校も盛んである。連れてくる子がいる場合、教師、教師全体の責任で援助し、そのようななかから非行がおこるはずはない – との印象が強かった。

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