著作・論文・まえがき

特別編 – 沖縄の海図 復帰30年メッセージ

今回は、年末大掃除の際に偶然見つけた貴重な新聞史料を紹介します。平成14年(2002)9月24日付沖縄タイムス総合6面に記載された「特別編 – 沖縄の海図 復帰30年メッセージ」と題した李登輝氏のインタビュー記事ですが、琉球の帰属や尖閣諸島の問題について極めて興味深い内容となっています。

試しに沖縄関連の部分を書き写しましたので、読者のみなさん、是非ご参照ください。なお、重要と思われる部分は太字処理を施してます。

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【史料】小室直樹著‐日本の「一九八四年」

りうきう独立芸人に絡んだ記事を作成するにあたり、小室直樹著 – 日本の「一九八四年」(PHP研究所)を参照しましたが、昨今のマスコミ報道を省みるに、40年も前に小室博士が指摘したマスコミの問題点が現代もなお引き継がれていると痛感しました。

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性的被害 社会運動でも

「#MeToo」運動をきっかけに、ジェンダー平等や性暴力撲滅への機運が高まる中、社会運動でのセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)をなくそうという声が高まっている。2018年、県内の社会運動を行なう団体のメンバーから性的嫌がらせをの被害にあった女性は「ほとんどの被害者が泣き寝入りを強いられている」と話し、運動の場で被害が表面化しづらい構造的な問題を指摘する。

女性は団体に問題提起し、謝罪文と再発防止ガイドライン策定につながった。女性の人権の問題から社会運動に携わる高里鈴代氏は「見過ごせない問題だ。被害者がちゃんと言える環境をつくっていかないといけない」と、時代に沿った防止策が団体に求められているとの認識を示した。

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俺が調子に乗って尚衛氏論文の解説記事をアップした件

以前に当ブログで尚衛(しょう・まもる)氏の論説全文を紹介しましたが、今回はブログ主なりの解説記事をアップします。令和4年1月1日付八重山日報 – 沖縄本島版 – に掲載された尚家当主の論文は、仲村覚さんのツイッター上で初めてその存在を確認しましたが、ブログ主的に2~3の気になる点を見つけましたので、そのあたりを中心にまとめてみました。

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〈透視鏡〉基地負担へ県が「外交」

軍事力の強化を続ける中国への対応を念頭に、日米の軍事一体化が加速する中、県は基地が集中することによる沖縄の軍事的な脆弱さなどを対外的に発信し、分散化を求める戦略を立てている。それと同時に2022年度以降、アジア太平洋地域の国々へ働き掛け、協力関係を構築していく構えだ。

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祖国復帰は沖縄県民自身が選び取った歴史です

新年明けましておめでとうございます。今年は、沖縄県が日本に復帰して50周年という節目の年でございます。

50年前に祖国復帰の瞬間を沖縄で迎えた方も多いと思います。一方、大学進学や就職によって故郷沖縄を離れ、ニュースなどで沖縄が日本に復帰した瞬間をご覧になった方もいらっしゃると思います。

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売春は古い社会の古いものがたり

今回は約50年前の琉球新報に掲載された中国訪問記を紹介します。『中国の旅』と題した特集記事が昭和48年7月から15回にわたって掲載されていてましたが、3回目の内容が非常に気になったので全文を書き写しました。

特集記事の著者は外間米子さん(1928~2005)、婦人活動家としても有名で『時代を彩った女たち / 近代沖縄女性史』の監修者としても知られています。

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人民中国への道 – むすび

日本の降伏後、アメリカは蒋介石の内戦を支援するため20億ドル以上の贈与ないしはクレジットを提供し、多量の軍用・一般用の余剰資産を名ばかりの値段で売り、さらに最高時11万を超えた在華米軍の軍事物資を、引き揚げのさい「放棄」してきた。にもかかわらず「中国における内戦の忌わしい結果は、アメリカ政府の統制の範囲を超えていた」(アメリカ国防省『中国白書』)

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人民中国への道 – 序章

歴史の発展を測る時間の単位は、人類史の発展とともに縮まってきている。旧石器時代にそれが万年であったとすると新石器時代には千年になり、歴史時代に入ると、数百年・百年・五十年・三十年と短くなっている。歴史の「進歩」への不信が広がる今日ではあるが、単位を一つ大きくとれば、歴史の前進が、それも英雄・天才の指揮棒によってではなく、無名の民衆の力量の成長によって達成されていることが知れよう。

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◆ 本縣の野球について – 早稻田生

今回は大正6(1917)年9月3日と4日の2日にわたって掲載された「本縣の野球について」の論文を掲載します。大正時代の野球のレベルを伺うことができる的確な内容で、野球好きのブログ主も大変参考になりました。

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交通解消難にモノレール

今月1日に浦添市まで延長された沖縄都市モノレール(ゆいレール)に関して、同日の沖縄タイムス27面に仲本安一(なかもと・あいち)さんのインタビュー記事が掲載されました。

ゆいレールに関するエピソードでは必ず名前が出てくるのが高良一(たから・はじめ)さん、平良良松(たいら・りょうしょう)元那覇市長、そして西銘順治元県知事あたりですが、参考までに10月1日の沖縄タイムスの記事一部を書き写しました。読者のみなさん是非ご参照ください。

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学びの国…がぴったり

本日もブログ主は沖縄県立図書館を訪れて史料チェックをしていましたが、その中で極めて興味深い記事を発見しました。それは昭和52(1977)年8月29日付琉球新報5面に「学びの国…がぴったり」と題したとある国の教育事情についての記事です。

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国王がずっこけたお話

本日ブログ主は沖縄県立図書館に出向いて、沖縄ヤクザ関連の史料を蒐集してきました。その際に新聞チェック中ツボにはまった記事を見つけましたので当ブログにて紹介します。平成2年9月12日付琉球新報夕刊5面に「まんが首里城ものがたり」と題した漫画が連載されていて、その32回目で慶長の役について言及していました。

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鳩山総理の英断を待つ普天間飛行場

今回は偶然発見した「沖縄世論」2009(平成21年)秋季号の記事を紹介します。読者の皆さんはご存じとは思いますが、同年9月の衆院選で政権与党の自民党が敗北したことで、民主党(当時)を中心とした連立政権が誕生します。鳩山政権誕生で普天間基地の県外移設が実現するのではとの期待感が沖縄県に充満したいた時期でもあり、「沖縄世論」の記事はその空気を反映した出来栄えになっています。

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自衛隊と沖縄

今回は自衛隊と沖縄について少しだけ言及します。我が沖縄では復帰後の昭和47年10月に自衛隊が配備されて以降、労組や教員組合などが目の敵にしてきた影響で、現在に至るまで「反自衛隊感情の強い地域」と誤解されている読者も多いかもしれません。

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