
今月5日から阪神甲子園球場で絶賛開幕中の第107回全国高等学校野球選手権大会(以下夏の甲子園大会)も、大会10日目を終え、我が沖縄代表の沖縄尚学は徳島代表の鳴門高校と対戦、3-0で勝利し3回戦に進出しました。
例年にもまけず、甲子園球場では熱戦が繰り広げられていますが、今年は大会の盛り上がりに影を差す “事件” がありました。すでに報じられているので、ほとんどの読者がご存じかと思われますが、某高校の出場辞退とそれに伴うSNS上での過剰反応について、ブログ主なりの所感をまとめてみました。
ハッキリ言ってブログ主は他校のスキャンダルには興味ありませんので、この案件にはノータッチでしたが、ネット上での炎上騒ぎにはいささかの興味を覚えました。ちなみに報道等によると、某強豪校の下級生が寮の規則を破ったことに対する上級生からの “制裁” が発端らしいのですが、上級生の行動に明らかなやり過ぎがあったのは事実のようです。
そしてこの案件に対する学校側の対応と、高野連の処分に対してSNS上で怒りが爆発?し、最終的には県代表として出場した某高校が初戦を突破後に出場辞退を発表したという結末になります。
なおこの案件は、下級生に対して制裁を加えた上級生と、ネット上で某高校を叩くユーザーたちの心理が奇妙なまでに一致しています。確かに全国制覇を狙う強豪校で下級生が寮の規則を破るのは「重罪」と思いますが、だからいって上級生が(ネット上で流布されているような)過剰な制裁を加えるのはハッキリいって “やりすぎ” です。
そして学校や高野連の対応に不満を抱いているからといっても、某高校と関係のない第三者がこの案件を過剰に叩くのもやり過ぎそのものです。具体的には加害者とされる上級生の顔写真や、過去の悪行とやらを晒すのは、無関係の第三者がやるべき行為じゃありません。
ではなぜこのような行き過ぎた行為が蔓延したのでしょうか。それは(加害者とされる)上級生も、ネット上で過剰に騒ぐ第三者も
悪いのは相手なんだから……
という無意識の前提があり、それがゆえに行動に歯止めがかからなくなってしまったとしか言いようがありません。無意識の前提に気が付いていないがゆえにやり過ぎてしまうと言い換えた方がいいかもしれません。つまり上級生もネットで叩く輩も “同じ穴のムジナ” なんです。
ちなみに「悪いのは相手なんだから……」が前提の行動様式は、実社会でもよく見かけます。昨今の参政党バッシングも「彼らが差別的、排外的な言動を止めないから(やむを得ず叩いているんだ)」との発想が見え隠れしてますが、我が沖縄では南城市長案件がそれに該当します。そして(一社会人として)善人であればあるほど行動がやり過ぎてしまう点も見逃せません。
では、そのような状況に陥ったときはどう回避したらいいのでしょうか。公序良俗に反する行為をしなければいいのですが、南城市長の案件のように突如災いが降りかかってくるケースもありえます。その際は
・(この案件で)叩く相手が想定する答えには絶対に応じない。
・その手のやかましい連中はできる限り相手にしない。特に第三者の意見は完全に遮断する。
残念ながらブログ主にはこのぐらいしか思いつきませんが、最後にいつの時代でも当事者でない第三者であればあるほど、
他人の不幸が大好き
な輩が一定数存在するんだなと痛感して今回の記事を終えます。