川満勝弘(カッちゃん)

沖縄市史資料集・4 ロックとコザ(1994年版)に掲載された川満勝弘氏の証言全文をアップします。

ロックとコザ(1994)川満勝弘(愛称:カッちゃん)編 – その4

□高校三年で社交ダンスを教える ようするに学校の伝統というか、後輩は先輩に対してあいさつするとか、上級生になるまでは生意気なことをしたらだめだとかいうのがあるんですけど、私は先輩も後輩も平等、男性も女性もみんな平等と思っていますし、一年のときからこうだから目に入りますので「なんだこいつは新入生のくせに」ということで呼ばれて、それで四人ぐらいに三度、制裁を加えられたんです。

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ロックとコザ(1994)川満勝弘(愛称:カッちゃん)編 – その3

□高校生時代 私は、高校はコザ高校です。

高校では、「体操部に来い」とか「卓球部に来い」とか、また、中学の三年のときに校内マラソンで一番になってしまったから「トォー・アン・シェー(よしそれなら)陸上部に来い」とか、そういったヌー・ヤン・キー・ヤン(なんだかんだ)といって誘われましたが、体操部と陸上部にはあまり女性がいなかったので、それで、そのときかわいい子がいた卓球部に入ったんです。

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ロックとコザ(1994)川満勝弘(愛称:カッちゃん)編 – その2

□中学校時代 私は、中学はコザ中学校です。

当時は、ゴヤ商店街(今の一番街)がありますよね、そこのおやじはほとんどみんな知っていますから、洋服とかシャツとかの品物を置いてある台が店の前にあって、そこでおじいちゃんなんかが囲碁とか将棋をやっているんですよ。

それで、中学校の帰りに「何やってるのかな」とのぞくと囲碁は白と黒がこうなって、将棋もこれがこうなって、ああこうなってこうなってと、ずっと二時間ぐらい見てて、それでだいたいわかってきて「アハァ、ウレェ、ウング・トゥー・シルス・サヤー(これはこうやってするんだな)」と覚えたわけです。

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ロックとコザ(1994)川満勝弘(愛称:カッちゃん)編 – その1

□生い立ち 私は、生まれたところがわからないんですよ。一九四四(昭和十九)年八月十八日生まれで、宮古のどこか、誰も教えてくれないんです。それと、私は一人っ子ですが、遠い親戚が息をひきとる前に、双子の兄弟がいるといっていたんですが、ああいうときに嘘はいいませんよね。だから、私と似ているのがどこかにいるんじゃないですかね。

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