のたとえのとおりしりょぶんめつのないものが刃ものを持つと危険このうえない。勝連村の松島料亭街を凶器を持って襲った暴力団員たちも思慮の全くない一種のきちがいというべきで、あのような惨事をひきおこした(下略)
勝連城跡の謎 – 航海
前回の記事において、勝連城跡で使用された瓦は船で輸送された可能性について言及しました。では「どこから持ってきたのか?」を考察する前に、16世紀以前の勝連における海運について考察します。
【2025年】りうきうの逸材 – 後藤葵季(興南2年)
今回から複数回にかけて新二年生の逸材を紹介しますが、初めに紹介したいのが “いかにも興南の左腕” の好投手、後藤葵季くん(興南2年)です。この投手はとにかく打ち辛い、後から球が飛んでくる錯覚の左腕はブログ主も始めた見た感があります。
とはいっても投球スタイルはオーソドックスで、ストレートでも変化球でもカウント稼げますし、右打者・左打者の苦手もなさそうです。しかも去年秋は120㌔前半と聞いていた球速が、アベレージ120㌔後半、最速132㌔までアップしていました。新2年生としては申し分ないレベルですので、読者のみなさん、是非ご参照ください。
【2025年】りうきうの逸材 – ワォーターズ真佳(ウェルネス3年)
今年の沖縄の高校野球はセカンドの逸材が目を引きます。既にご存じのファンも多いかと思われますが、センバツで大活躍したイーマン琉海選手(エナジック)、そして比嘉大登選手(沖尚)の両選手はU18代表候補にも選ばれています。
実は我が沖縄には彼らに匹敵する選手がもうひとりいます。それが今回紹介するワォーターズ真佳選手(ウェルネス3年)です。ブログ主からみてイーマンくんは強い肉体の持ち主、比嘉くんは攻守の安定感が優れた選手ですが、ワォーターズ君は高い身体能力と野球センスを兼ね備え、しかも修正能力が非常に高い選手と見てます。彼は身体ができたらとんでもない選手になるだろうなとの期待を込めて今回の記事を作成しました。高校野球好きの読者の皆さん、是非ご参照ください。
今回紹介する動画は4月5日の春季県大会3位決定戦(ウェルネスvsコザ)での具志堅投手(コザ3年)とのマッチアップです。この試合の具志堅君は決して調子いいとは思えませんでしたが、第一、第二打席ともヒットを打ちます。「簡単にヒットを打つなーこの選手は」との印象ありますが、ちなみに具志堅投手は去年の新人戦と秋季大会で興南に2勝した好投手です。
第三打席は四球、第四打席はセカンドゴロで、続く動画は第五打席です。この打席で具志堅君のけん制にたいし、打席でちょっとイラついた動作を見せたワォーターズ君ですが、具志堅君の失投を見逃さず、あっさりヒットを打つあたり「只物じゃないな」と思った次第です。
この試合でブログ主が一番驚いたのが、3回裏ワンアウトランナーなしでコザの9番バッター具志堅君が投手の頭を抜けるヒット性の当たりを打ちますが、2塁ベースを超えたあたりの打球をワォーターズ君が捕球したシーンです(内野安打)。たしかに打球はすこし緩かったのですが、センター前に抜けてもおかしくないコースに追いついて捕球するあたり、身体能力と野球センスを兼ね備えた素晴らしい選手だと確信しました。
ちなみにスローイングは兄そっくりです(笑)
ワォーターズくんは全国的には無名の選手ですが、大学や社会人などの高いレベルでの野球をすることで、将来的にはプロを狙える選手になれるのではとの想いを込めつつ、彼の今後を見守っていきたいと思うブログ主であります。
勝連城跡の謎 – 瓦
これまで「おもろさうし」から見た勝連の実力について考察してきましたが、それはあくまで中城や越来との比較であって、古代社会における勝連半島の地域が経済的に貧相だった裏付けにはなりません。その傍証として勝連城跡からの出土品から、それなりの財力を備えていたことが分かります。
【2025年】りうきうの逸材 – 新垣元基(宜野座3年)
先月20日より絶賛開催中の第72回沖縄県高等学校野球春季大会も、本日5日に3位決定戦と決勝戦が行われ、宜野座高校が21季ぶり3度目の優勝を決めました。
独立芸人と二つの心
そういえば先月27日は「沖縄県」が設置された “琉球処分” の日ですが、例年この日の前後あたり、SNS上で「日本の植民地的支配が云々」を唱える輩がちらほら見かけます。
【続】沖縄県民の欠点とは(目的と手段の入れ替わり)
先日ブログ主は、平成30年(2018)1月30日に配信した過去記事「沖縄県民の欠点とは(目的と手段の入れ替わり)」を読み返したのですが、ワシントン事務所の案件を予見した内容であることに気が付きましたので、改めて内容を整理します。
ワシントン事務所案件から見る沖縄県政最大の問題
3月はセンバツや春の高校野球県大会などの “野球中心” の毎日を過ごしているブログ主ですが、今回はまじめにワシントン事務所案件を通じて露呈した沖縄県政の問題点について言及します。
ワシントン事務所の問題は大雑把にまとめると、「設立時の国内の法的手続きが不明瞭で、合法・非合法かの判断ができない。つまりワシントン事務所は行政は法に基づくの大原則から逸脱した存在なので予算を計上するわけにはいかない」に尽きます。
それに対し事務所存続を訴える人たちの意見をまとめると、「沖縄の基地問題を米国側に訴えるための施設として、ワシントン事務所は必要不可欠である。設立時の手続き上の “瑕疵” は訂正した上で事務所を運営していけばいいのでは」になります。
どちらの主張が正しいのかは置いといて、この問題でブログ主が強い興味を抱いたのが県議会2月定例会で県政野党が予算案を差し戻す「動議」を提出・可決された際に、県側は総務省に諮った上で「県議会に差し戻し(返付)を求める法的根拠はない」との立場で、結果的に予算案審議を再開させた経緯との絡みです。
つまり県側は
・返付の議決には法的根拠がない。地方地自法に従って議会は運営されるべきである。
・ワシントン事務所の設立経緯の法的根拠は示されていないが、沖縄の基地問題を訴える上で必要不可欠な存在なので存続させるべきである。
との相矛盾する主張をしているのです。まさに「二つの心(二重思考)」の発想であり、これこそ現在の県政が陥っている最大問題なのです。
二重思考については以前言及しましたが、改めて説明すると「同時に相矛盾する思想信条を心にもち、しかもその両方とも正しいと思う能力(小室直樹著『日本の「一九八四年」』)であり、まさに現代の県政運営そのものを指しています。
ではなぜそうなったのか、それはつまり玉城デニーを支える支持者たちの質が主因であり、ハッキリいって
そのような人ばかり残ってしまった
としか言いようがありません。そして県政がその人たちに振り回されてしまい、マヒ状態※に陥っているのです。
※典型的な民主主義の失敗です。
昭和の時代なら「二つの心」をもって県政運営しても何とかなりました。たしか稲嶺恵一さんがご指摘されていましたが、「沖縄の心をわかってくれる政治家が情けを持って対処してくれた」わけですが、昭和の時代ならともかく令和の今日ではそれが通用しません。だがしかし通用しないと分かっていても「政治家の情け」にすがろうとする発想から抜けきることはできません。そしてそのような連中だけがオール沖縄に残っているのです。
なお、二重思考はアメリカ世の琉球政府から復帰後の県政における “伝統芸能” なので、残念なことにすぐには改めることは出来ません。時間をかけて辛抱強く対処すべき案件ですが、幸いなことに今日の若い世代は復帰直後の世代よりもはるかに優秀なので、彼らに未来を委ねることで必ず改善できると確信しつつ今回の記事を終えます。
【高校野球】俺が調子に乗ってエナジックvs至学館を振り返ってみよう
今月18日から阪神甲子園球場で絶賛開催されている第97回選抜高等学校野球大会(以下センバツ)の大会七日目第一試合で、我が沖縄代表かつ九州チャンピオンの沖縄尚学は横浜高校に7-8で敗れてしまいました。
【高校野球】俺が調子に乗って沖尚vs青森山田を振り返ってみよう
既にご存じの読者も多いかと思いますが、第97回選抜高等学校野球大会(以下センバツ)の大会第2日目第三試合において、我が沖縄代表及び宮中チャンピオンの沖縄尚学(以下沖尚)は青森山田と対戦し、6-3で勝利しました。
「おもろさうし」から見た勝連の実力(五)
前回の記事において、「勝連は、何にか譬へる(以下略)」は祭式オモロであった可能性について言及しましたが、今回はこのオモロを唱えた人物について考察します。ちなみに「おもろさうし」では題字と唄(オモロ)の関連性が謎めいており、「なぜこのオモロにこんな題字がついたのだろう」と思わざるを得ないオモロが多数ありますが、そのあたりの限界を考慮した上で、「作者」について考察します。
中部の考察
歴史の史料をチェックすると、その時代ごとの「区分け」があることに気が付きます。古りうきう時代の「北山・中山・南山」が代表例ですが、「おもろさうし」では首里を起点として「上」「下」との区分けがありましたし、現代でも「山原・中頭・島尻」という表記で区分けします。
又吉世喜さんについて知っていること(2)
前回アップした記事「又吉世喜さんについて知っていること。」に関し、今回は裏付け史料を公開します。又吉に関してはブログ主が所持する史料から昭和38年(1963)までは正確に追跡できるので、数多くの史料から彼の “実像” に迫る内容のものを厳選して公開します。
昭和の沖縄ヤクザの “弱点”
3年ほど前、ブログ主は山口組がなぜ沖縄進出に失敗したかについての考察記事をアップしましたが、今回は「なぜ沖縄の組織は本土に進出しなかったか」について言及します。