阿麻和利の乱(一)

今年の8月から当運営ブログにて定期連載してきた “阿麻和利” について、今回から彼が起こしたとされる反乱について考察します。

現在の我が沖縄において、護佐丸・阿麻和利の乱は15世紀の半ばの史実として認識されていますが、その傍証としてGrok(XのAI生成ツール)に「阿麻和利の乱について教えて」と尋ねた際の回答がなかなかの出来栄えだったので全文を紹介します。

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阿麻和利考(七)

△護佐丸はこの天嶮に據り、士馬を訓練し緩急に備へてゐた。彼は阿摩和利に取つては眼の上瘤であつたらう。しかし阿麻和利は之を除く可き機會を見出した。或日彼は魚舟に乘つて與那原の濱に上陸し、直ちに首里城へ參内して、護佐丸が謀叛の企をなす由を讒言し、王命を奉じて護佐丸を討つた。護佐丸は冤を訴へようとしたが達するに由なく、君命を重んじて敢て一矢を放たず、妻子を殺して自殺してしまつた。さて護佐丸が儒教的訓戒を守つて快く死んだ所は、やがて倫理的價値の存ずる所であらう。

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阿麻和利考(五)

△阿摩和利連の按司となつてより政蹟大にあがり、島の民擧つてキモタカの阿摩和利を謳歌し、遠近の人々皆その風を慕ふたのである。今日でこそ島は寂しい村落になつてゐるものゝの、その昔は隨分繁昌したである。當時の民謳つていはく

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俺が調子に乗ってセンバツ出場予定校(九州地区)について語ってみた件

今月6日、ブログ主がチャンネル登録(YouTube)している「野球探偵(やきゅたん)」に「 【高校野球】2025年 選抜甲子園 出場校予想!」と題した動画が配信されていました。そのなかで九州&沖縄地区の出場予想校として、沖縄尚学(沖縄1位・優勝)、エナジック(沖縄2位・準優勝)、柳ヶ浦(大分2位・ベスト4)、西日本短大付属(福岡1位・ベスト4)の4校を挙げていました。

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阿麻和利考(三)

△阿摩和利は實にかういふ時勢に出たのである。そも〱彼は如何なる家に生れて如何にして育つた者であるか、彼れの父母兄弟に就いては記綠も口碑も之を語つてゐない。只だ彼れの靑年時代に就いて其敵者たる夏氏の由來傳が

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阿麻和利考(二)

△阿摩和利が琉球史上如何なる地位を占むるかを知らうとするには、三山時代前後の社會状態を一瞥する必要がある。さてこれまで琉球史を書いた人は、皆玉城王の晩年(十四世紀の初)に國が分れて、中山、南山、北山の三王國となつたと言ふて、さながら一の王國が分裂したやうに思つてゐるが、余はこの分れると言ふことに就いて多少疑を抱いてゐる。

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阿麻和利考(一)

かつれんはいきゃるかつれんが

しまのうちにとよませ

きむたかはいきやるきもたかが(勝連のおもろ双紙)

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沖縄県政のどす黒い闇

既にご存じの読者もいらっしゃるかと思われますが、先月26日開会した県議会において、昨年度の一般会計が不認定となりました。その理由はワシントン事務所を巡る一連のゴタゴタが原因ですが、復帰後の沖縄県政における初の「決算不認定」となり、結果的に玉城デニー政権のメンツが丸つぶれになってしまった感があります。

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ももとふみあかりの謎 その5

今回は、ももとふみあかり(百踏揚)シリーズの最終話として、現代にひろく伝わる彼女のイメージがどこで誕生したかについて言及します。実はその答えは簡単で、18世紀初頭に写本された「(おもろさうし)安仁屋本」において彼女は勝連と結び付けられたのです。

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ももとふみあかりの謎 その4

前回の記事において、「大里の下司の思い按司が節(1の29)」に登場したてるきみ(照君)とももとふみあかり(百踏揚)が同一人物である可能性について言及しました。参考までにてるきみ〔tirucimi:ティルチミ〕はてる(照)=太陽、きみ(君)=神(女性)なので、日神を意味します。

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ももとふみあかりの謎 その3

今回は “王族のふみあかり” について言及しますが、彼女に関しては巻六「首里大君、せんきみ、君がなし、百踏揚、君の辻のおもろ御双紙」の中にももとふみあかり(百踏揚)の名を冠したオモロが9つあることがよく知られています。

ところがブログ主が衝撃を受けたのが巻一「首里王府の御さうし」に掲載されていたオモロで、それによって従来の彼女のイメージが一変する事態となりました。そして彼女の名が登場するオモロをチェックして出た結論が、

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うちな~の “奥義” 番外編

約3年ほど前に、ブログ主は「うちな~の “奥義” 」と題した記事を配信し、(一部)沖縄県民が有する他責思考について言及しました。今回は試しに今月8日から10日にかけて沖縄本島北部を中心に発生した豪雨に際し、「玉城デニー知事を支える人達」の予想される反応について考察します。

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