そういえば先月27日は「沖縄県」が設置された “琉球処分” の日ですが、例年この日の前後あたり、SNS上で「日本の植民地的支配が云々」を唱える輩がちらほら見かけます。
コラム
【続】沖縄県民の欠点とは(目的と手段の入れ替わり)
先日ブログ主は、平成30年(2018)1月30日に配信した過去記事「沖縄県民の欠点とは(目的と手段の入れ替わり)」を読み返したのですが、ワシントン事務所の案件を予見した内容であることに気が付きましたので、改めて内容を整理します。
ワシントン事務所案件から見る沖縄県政最大の問題
3月はセンバツや春の高校野球県大会などの “野球中心” の毎日を過ごしているブログ主ですが、今回はまじめにワシントン事務所案件を通じて露呈した沖縄県政の問題点について言及します。
ワシントン事務所の問題は大雑把にまとめると、「設立時の国内の法的手続きが不明瞭で、合法・非合法かの判断ができない。つまりワシントン事務所は行政は法に基づくの大原則から逸脱した存在なので予算を計上するわけにはいかない」に尽きます。
それに対し事務所存続を訴える人たちの意見をまとめると、「沖縄の基地問題を米国側に訴えるための施設として、ワシントン事務所は必要不可欠である。設立時の手続き上の “瑕疵” は訂正した上で事務所を運営していけばいいのでは」になります。
どちらの主張が正しいのかは置いといて、この問題でブログ主が強い興味を抱いたのが県議会2月定例会で県政野党が予算案を差し戻す「動議」を提出・可決された際に、県側は総務省に諮った上で「県議会に差し戻し(返付)を求める法的根拠はない」との立場で、結果的に予算案審議を再開させた経緯との絡みです。
つまり県側は
・返付の議決には法的根拠がない。地方地自法に従って議会は運営されるべきである。
・ワシントン事務所の設立経緯の法的根拠は示されていないが、沖縄の基地問題を訴える上で必要不可欠な存在なので存続させるべきである。
との相矛盾する主張をしているのです。まさに「二つの心(二重思考)」の発想であり、これこそ現在の県政が陥っている最大問題なのです。
二重思考については以前言及しましたが、改めて説明すると「同時に相矛盾する思想信条を心にもち、しかもその両方とも正しいと思う能力(小室直樹著『日本の「一九八四年」』)であり、まさに現代の県政運営そのものを指しています。
ではなぜそうなったのか、それはつまり玉城デニーを支える支持者たちの質が主因であり、ハッキリいって
そのような人ばかり残ってしまった
としか言いようがありません。そして県政がその人たちに振り回されてしまい、マヒ状態※に陥っているのです。
※典型的な民主主義の失敗です。
昭和の時代なら「二つの心」をもって県政運営しても何とかなりました。たしか稲嶺恵一さんがご指摘されていましたが、「沖縄の心をわかってくれる政治家が情けを持って対処してくれた」わけですが、昭和の時代ならともかく令和の今日ではそれが通用しません。だがしかし通用しないと分かっていても「政治家の情け」にすがろうとする発想から抜けきることはできません。そしてそのような連中だけがオール沖縄に残っているのです。
なお、二重思考はアメリカ世の琉球政府から復帰後の県政における “伝統芸能” なので、残念なことにすぐには改めることは出来ません。時間をかけて辛抱強く対処すべき案件ですが、幸いなことに今日の若い世代は復帰直後の世代よりもはるかに優秀なので、彼らに未来を委ねることで必ず改善できると確信しつつ今回の記事を終えます。
中部の考察
歴史の史料をチェックすると、その時代ごとの「区分け」があることに気が付きます。古りうきう時代の「北山・中山・南山」が代表例ですが、「おもろさうし」では首里を起点として「上」「下」との区分けがありましたし、現代でも「山原・中頭・島尻」という表記で区分けします。
エリシウムの考察
ここ数日、SNSでのやり取りで色々思いつくことがあり、今回はとある呟きに対するブログ主の考察をまとめてみました。それは令和5年(2023)9月30日付のRobert Kajiwara氏(比嘉・梶原孝昌ロバート)の投稿ですが、「琉球独立国の再建、すべての琉球人・うちなーんちゅに平和と繁栄」と題し、琉球独立国の再建についての “お気持ち” が表明されていました。
適材適所
既にご存じの読者も多いかと思われますが、今月15日付沖縄タイムス25面に「批判者の個人情報提供 / 県議会事務局、議員に」と題し、新垣淑豊県議(沖縄自民党・無所属)を批判する “市民” の意見文を、県議会事務局が名前やメールアドレスを伏せないまま新垣氏に提供していた旨の記事が掲載されていました。
俺が調子に乗って沖縄市長選について語ってみよう(番外編)
今月9日投開票の浦添市長選に絡んで、なにか面白い情報がないかと思いつつ、これまで蒐集した新聞記事をチェックしてみたところ、前年6月16日に行われた沖縄県議選での県政与党の大敗に関する山城博治氏のインタビュー記事を見つけました。
りうきうと “呪い”
先日、ブログ主のX上でちょっとした面白いやり取りがあったのがキッカケとなり、「呪」についていろいろ調べたところ、興味深いことが分かりましたので、当ブログにてまとめてみました。
俺が調子に乗って沖縄市長選について語ってみよう(2)
今回は、今月26日投開票の第14回沖縄市長選挙において花城大輔候補に「大敗」した仲村未央候補について言及しますが、敗北はともかく8千票差は想定外でしたので、27日以降の沖縄二紙の特集記事を慎重にチェックしつつブログ主なりの考えをまとめてみました。
俺が調子に乗って沖縄市長選について語ってみよう(1)
既にご存じかと思われますが、今月26日投開票の第14回沖縄市長選挙において、自民・公明が推薦する花城大輔氏が、共産・立民・社民・社大推薦の仲村未央氏に大差をつけて初当選しました。
空気の支配と「誘導尋問」
令和07年1月17日、フジテレビがタレントの中居正広と女性とのトラブルに関する一連の報道を受けて記者会見を行いましたが、会見の運営方法に対して厳しい “社会的制裁” が科されている件は既にご存じかと思われます。
過去の “自分” が襲い掛かる恐怖
ここ数日、ブログ主はたまっていた新聞史料をチェックした際に、偶然にも興味深い記事を見つけました。令和6年11月30日付沖縄タイムス23面に「SNS心得は自己肯定感」と題し、スマートフォンアドバイザーのモバイルプリンスさんが中学生を相手に講演した小さな記事ですが、非常に参考になる内容でしたので全文を書き写しました。
彼に関しては過去に一度取り上げましたが、「専門家」としては一目置かざるを得ない人物なので、興味深く記事を読ませていただきました。読者の皆さん、是非ご参照ください。
ウチナーンチュの考察
唐突ですが、ふとしたきっかけで、「ウチナーンチュ」という用語について興味を抱いたブログ主が、いろいろ調べてみた結果、興味深いことがわかりましたので、当ブログにて簡潔にまとめてみました。
三が日恒例の参拝&アングラ巡り
読者のみなさま、あけましておめでとうございます。去年は当ブログをご訪問いただきありがとうございました。そして今年は沖縄ヤクザネタ強化年に位置付けてますので変わらぬご愛顧よろしくお願いします。
暴力の本質
今月22日、沖縄市民会館で開催された県民大会に絡んで、翌23日の沖縄タイムス20面特集号に「奪われ続ける尊厳と命」と題し、米軍に起因する性暴力の一覧が掲載されていました。