沖縄ヤクザ関連

”狙われたドン”(1)/ 島(シマ)割り

県内各地で暴力団排除の市民運動が展開されているなかで9日未明、沖縄市上地のスナックで県内最大の組織暴力団、二代目旭琉会の多和田真山会長(49)が2発の銃弾で倒された。同射殺事件は、犯人2人の20時間ぶりの逮捕によって一応の決着がついたかにみえる。しかし、過去の暴力団抗争が示すように、この世界は「目には目を、歯には歯を」の世界。いつ何時、血で血を洗う抗争が再燃するか、予断を許さない。

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仲本善忠さんの功績を振り返る

昭和45(1970)年12月8日、復帰後における本土ヤクザ対策として沖縄連合旭琉会が誕生した件は、当ブログにおいて既に言及済ですが、意外にもその際に会長に就任した人物についてはあまり知られていません。

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楚洲事件 – 初報

今回は昭和50(1975)年7月24日付琉球新報夕刊3面に掲載された “楚洲事件” の初報を紹介します。事件の概要は同年2月14日に上原組の組員3人が嘉手納へ借金取り立てに出かけた際に、旭琉会の組員7人に拉致され、国頭村楚洲の山中で殺害された件で、沖縄ヤクザ史上に残る残虐事件として広く知られています。

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俺が調子に乗って沖縄ヤクザ関連の史料を公開するよ その2

今回は沖縄ヤクザ関連の積み史料から、那覇派関連の記事を紹介します。昭和37(1962)年にはいり琉球警察は那覇派とコザ派が西原飛行場で対決するのではとの情報をつかみます。この案件はブログ主も初めて知りましたが、前年9月の西原飛行場でのリンチ事件によって那覇派とコザ派が険悪な状態になっていたことの傍証と言えます。

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“沖縄連合旭琉会” の登場

今回はひさびさに “沖縄ヤクザ” に関する記事を提供します。ブログ主は新聞を中心にヤクザ関連の史料を精力的に蒐集していますが、印象的なのは、アメリカ世の時代においては質量ともに琉球新報の記事が沖縄タイムスを圧倒していることです。

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旭琉会抗争 風化させない

今月22日付沖縄タイムス1面に「旭琉会抗争 風化させない」と題した記事が掲載されていました。30年前の男子高校性と2警察官射殺事件について言及していますが、ブログ主が驚いたのはこの案件を “1面トップ” にもってきたことです。

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深淵を除いてしまった時

平成28(2016)年5月19日に当運営ブログは第一号記事を配信し、本日めでたく “893回目の記事” をアップすることになりました。これもひとえに読者様のお力添えとご支持の賜物であり、今後もご期待に添えるよう良質の記事を配信する所存であります。

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普天間アンダーグラウンド

今回は昭和44年と46年のゼンリン地図を参考に、地元宜野湾の普天間地区の散策記事をアップします。前回の沖縄市照屋地区の散策で痛感したのですが、昭和44年のゼンリン地図が建物名の誤記が意外に多いため、今回は昭和46年および必要に応じて現代の地図も参照しました。

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沖縄の右翼

東声会支部が誕生 沖縄の右翼が表面化した。警察当局では教公二法問題をめぐり騒然とした政情を背景に起きた革新団体、個人にたいする一連の放火、脅迫事件は、関連性があり右翼団体の仕わざであると言明し、30日白昼発生した「福地事件」を政治テロの疑いが濃いとしている。

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台風とカチコミ

本日(6日)午前3時現在、台風10号は「大型」で「非常に強い」勢力で奄美大島の南南東を北上し、中心気圧は920ヘクトパスカルで、きょうが発達のピークとの報道がありました。

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害虫の異常発生 / 駆除されたダニたち

(つづき)今回は復帰後の旭琉会組員たちの清清しいまでのクズっぷりを紹介します。昭和45(1970)年12月8日、山原派と那覇派を中心に沖縄連合旭琉会が発足しますが、その実態は大小グループの寄せ集めであって、現代のような統制が取れた組織ではありませんでした。

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害虫の異常発生

今回は昭和51(1976)年12月に山口組が沖縄に進出した際の反応について言及します。当時の新聞記事によると、同年12月6日に那覇市曙に上原組が山口組系大平組の直系(三次団体)として事務所開きした旨記述がありました。

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組織暴力団 – 火を吹く抗争 ⑨ 住民運動

去る23日午前10時、那覇地裁民事第三部(浜川玄吉裁判官)で、琉真会アジト明け渡し訴訟の第一回口頭弁論が開かれた。被告の琉真会会長・仲本政弘は出廷せず、法廷に姿を見せたのは原告代理人ただ1人。原告の上原能吉さんは出張中ということだったが、傍聴席もアジト近くに住む住民1人が来ただけで、暴力追放への住民の関心は薄かった。各地で上がった暴力追放の火の手は、このまま消えてしまうのだろうか…。

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