史料

満韓旅行雑感(上)/ 中学生生徒 又吉康和

同じ水も牛が飲めば乳となり蛇が飲めば毒となる。旅行もまたその場所により人に依りて益ともなり害ともなるあらん。あヽ余は今度の旅行ほど利益ありし旅行は過去を尋ねても、はたまた将来に於てもそを求むるに難きことヽ思ふ。

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伸びる “黒い手”

昭和の沖縄のぶっそうな常識のひとつに、「タクシーに乗った際には暴力団の話はするな」があります。その理由はお察しかと思われますが、暴力団関係者が経営しているタクシー会社が存在することは沖縄社会における公然の秘密だったからです。

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売春は古い社会の古いものがたり

今回は約50年前の琉球新報に掲載された中国訪問記を紹介します。『中国の旅』と題した特集記事が昭和48年7月から15回にわたって掲載されていてましたが、3回目の内容が非常に気になったので全文を書き写しました。

特集記事の著者は外間米子さん(1928~2005)、婦人活動家としても有名で『時代を彩った女たち / 近代沖縄女性史』の監修者としても知られています。

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明治時代の衛生に関する県令・訓令

新型コロナウィルスに関連して、我が沖縄における医療・衛生の沿革をチェックしている際に明治31(1898)年4月の琉球新報に興味深い記事が掲載されていることに気が付きました。

今回は同年同月19日の県令(県知事が発した命令)、および28日の訓令(上級官庁が下級官庁に下す命令)全文を紹介します。ただし読者の便宜を図るべく、旧漢字を訂正および句読点を追加しました。是非ご参照ください。

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首里城公園の有料区域が本日公開 – プロローグ

本日(6月12日)、首里城公園の有料区域が10時10分より一般公開されました。ブログ主は実際に現地に赴いて公開初日の様子を撮影してきましたので、読者のみなさん是非ご参照ください。

ただし予想以上に撮影枚数が多くなったので、2回に分けて記事をアップします。

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人民中国への道 – むすび

日本の降伏後、アメリカは蒋介石の内戦を支援するため20億ドル以上の贈与ないしはクレジットを提供し、多量の軍用・一般用の余剰資産を名ばかりの値段で売り、さらに最高時11万を超えた在華米軍の軍事物資を、引き揚げのさい「放棄」してきた。にもかかわらず「中国における内戦の忌わしい結果は、アメリカ政府の統制の範囲を超えていた」(アメリカ国防省『中国白書』)

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人民中国への道 – 序章

歴史の発展を測る時間の単位は、人類史の発展とともに縮まってきている。旧石器時代にそれが万年であったとすると新石器時代には千年になり、歴史時代に入ると、数百年・百年・五十年・三十年と短くなっている。歴史の「進歩」への不信が広がる今日ではあるが、単位を一つ大きくとれば、歴史の前進が、それも英雄・天才の指揮棒によってではなく、無名の民衆の力量の成長によって達成されていることが知れよう。

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圍娼の情夫ぐるい(原文)- 2

明治31年9月3日付琉球新報3面

(つヾき)伊勢の海阿漕ケ浦に曳く網も度かさなれは顕はれにけり況んや人足繁き遊郭の中に於て如何に秘すれはとて隱せはとて惡事忽千里を馳せ何時か浮名の世間に漏れさる事ある可きかは左れはカマ眞榮里両人の密會は初の程は家内の人にのみ秘密として知られ両人に於ても亦た用心に用心を加へ餘所に漏さじとのみ勸めたれと

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圍娼の情夫ぐるい(原文)- 1

明治31年8月29日付琉球新報3面

男ごヽろと秋の空と人はいへど尚それよりも變り易きは女の心ぞかし殊に一たび浮き川竹の流に身を沈めてし女の心はしも其定まり無こと恰も走馬燈の如く昨日の瀬は今日の淵と打替りて中々に油斷のならぬものとかや茲に那覇區字東渡地二百九十九番地に寄留して焼酎商を營める城間蒲と云へる平民あり當年四十八、九にして五十に近き班白の若年寄りなれど中々に壯者も及はぬ達者なりとの評判ある男なり

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